毎日十分な睡眠を取ることができていれば、仕事に完全に集中して取り組むことができるでしょうが、忙しいビジネスパーソンは夜勤明けすぐにシフトの関係で十分な睡眠時間を取ることができずに出勤する場合もあるでしょう。
睡眠時間を削ってでも、やり切る必要のある仕事を抱えているビジネスパーソンも多いですし、徹夜をした後でも、集中力を必要とする車の運転をしなくてはいけない状況も珍しくはないですよね。
しかし、睡眠を十分に取ることができず、寝不足の眠い状態で仕事をすることは大変ですし、集中力が欠けてミスをする確率も高まってしまいます。
車の運転では、集中力が切れてしまうと事故になりかねませんし、集中できない事態は避けたいです。
だからといって眠気に勝って集中力を保つためには、気合だけではどうにもなりませんし、集中力を保つことは容易ではありません。
寝不足の翌日は、ふとした時にボーっとしてしまっていたりと、体が重かったり仕事への集中力が低下していることに気づくことはありますよね。
それは睡眠がしっかり取れていなくて、体が寝不足の状態になっているサインなのです。
そんな睡眠不足の時でも、集中力を高める方法をまとめましたので、夜勤明けや睡眠時間を削って仕事に打ち込む必要のある時には、ぜひ参考にしてみてください。
睡眠不足で集中力が低下する理由
私たちが普段あたりまえのようにとっている睡眠には、体や心を休めて回復させるだけでなく、疲労した脳を正常に動かせるために回復させる効果もあります。
ですから、睡眠不足になってしまうと脳の機能も十分に回復させることができず、実は睡眠不足の時には、「飲酒して酔っ払ったときと同じ」ような脳の状態になるということが、睡眠を研究している研究者によって明らかにされています。
ちなみに、睡眠が5時間を切る日を続けてしまうと、チューハイを2~3杯飲んだときと同じレベルにまで、脳の機能は低下してしまうそうです。
具体的は、睡眠不足になると、物事に集中するための「前頭葉」という部分が特に正常に働かなくなり、その結果、集中力が低下してしまうのです。
また、睡眠不足は累積していくものとも言われており、睡眠不足が毎日1週間続くとすると、その1週間はどんどん睡眠不足が累積されていき、睡眠不足の累積とともに脳機能も低下していくといわれています。
そしてその睡眠不足の日々が続いてしまうと、1週間後に睡眠時間を元に戻しても、すぐには脳機能は回復せず、何日たっても集中力が回復してこなかったりと、脳機能が正常に働くまでに時間がかかるようになってしまいます。
寝不足でも集中力を保つ方法
基本的には「しっかりとした睡眠をとる」ということが、集中力を保つための根本的な対策となるのですが、、、
夜勤明けでも十分な時間を取らずに出勤しなくてはいけない時や、どうしても大切プロジェクトがある場合には睡眠時間を削って作業しなくてはいけない時もありますし、運送業では、眠くなったからといって十分な睡眠をどこでも取れるわけではなく、睡眠不足でも車の運転を続けなければならない時もあります。
睡眠不足で集中力が低下することはわかっていても、そうも言ってられませんし、でも集中力は保ちたいですよね。
そんな時は、これから紹介する集中力を保てる方法を使って乗り切り、後でしっかりとした睡眠をとるようにしてください。
短時間の仮眠をとる
時間に追われているからといって、眠くなった時や集中力が切れてきたことがわかっていながら睡眠を取らずにいても、眠気ばかりが襲ってきて結局集中することはできません。
そんなときは、10分程度でいいので仮眠をとるようにしましょう。
たった10分でも仮眠をとることで頭はスッキリしますし、集中力が戻ってきます。
ただし、横になってしまうと本格的に眠ってしまい、起きた時にかえって集中力が低下してしまっている状態になることがあるので、眠る時間は20分以内にとどめ、あえて椅子などに座ったまま仮眠をとるようにすることがオススメです。
会社でしたら会議室のパイプ椅子に座って10分程度目を閉じていると、かなり変わるはずですよ。
ガムを噛む
噛むという顎の動きは脳に刺激を与えて、脳を活性化させる働きを持っていますので、顎を動かすことで集中力を高めることができます。
とはいえ仕事中にずっと何かを食べているわけにはいきませんし、何かを食べていてお腹が満腹になれば、それはそれで消化するために活発に働く胃や腸に体の血液が集まり、脳への血流量が減るので集中力がなくなってしまいます。
そこで利用できるのが、ガムです。
ガムは常に噛んでいるため、顎を動かして脳に刺激を与えることができますし、ハーブが強めのものを選ぶようにすると、眠気覚ましにもピッタリです。
職場でガムを噛むことが難しいのであれば、ミンティアやフリスクなどのスーッとするタブレットも眠気を覚ますために効果があります。
太陽の光を浴びる
人間の脳は2500ルクス以上の強い光を浴びる事で目覚め、体内時計をリセットするといわれていますので、屋内にこもりっぱなしになっていては、だんだんと眠気が強くなってきてしまいます。
眠気が襲ってきて集中力が切れ出した時には、太陽の光を浴びて体を目覚めさせましょう。
太陽の光を十分浴びることで脳と体を活性化させ、集中力を保つことができるようになります。
とは言っても、曇りであったり日没後では太陽の光を浴びることはできず、太陽の光と比べて蛍光灯では光の強さが足りません。
(室内照明は700ルクス程度と言われています)
そんなときに使える、便利な目覚まし時計があるので、この光に当たるようにすることをオススメします。
詳細はこちら
→ 光 目覚まし時計
強い太陽光のような光を発してくれるので、眠気が襲ってきた体内時計をごまかすことができます。
腹式呼吸を行う
腹式呼吸は集中力を高めることができるとして、実際に様々な分野で取り入れられている方法です。
脳は大量の酸素を消費しますが、腹式呼吸をすることで、多くの空気を肺に吸い込むことが出来、その結果、より多くの酸素を脳に取り込むことができるので集中力を高めることができるというわけです。
まずはお腹がペタンコになる程まで息を吐き切り、ペタンコになったお腹を膨らませながら鼻から息を吸い込みます。
この腹式呼吸を何度か繰り返しているうちに、脳に酸素が供給されて眠気がスッキリして集中力もキープすることができるようになります。
まとめ
睡眠不足のときでも、集中力が保つことができる方法をお伝えしましたが、あくまでもこれは睡眠不足を解消するものではありませんので、睡眠時間をとれるときには脳の機能をしっかりと回復させるためにしっかり睡眠をとりましょう。
睡眠不足でも集中して仕事をしなければいけない時や、夜勤明け、車の運転中など、どうしても集中して何かをやる必要が出た場合には、試してみてください。
詳細はこちら
→ オーストリッチピロー
※ 関連記事、類似記事はこちら
→ 睡眠の取り方が重要⁉︎夜勤が辛い人のための体調管理方法とは
→ 隠すべき⁉︎報告すべき⁉︎仕事でミスをしたときの正しい対処方法とは
この記事へのコメントはありません。