IT技術が発展し、パソコンが一般向けにも普及したため、現在では多くの仕事や作業をパソコンで行うようになってきました。これまでは紙とペンで行っていた仕事や作業もパソコンで電子ファイルを作成し、それをプリンターで印刷するという流れが普及してきました。そのため、現代では、パソコンを使った仕事をしている人じゃなくても、日常的にパソコンを使った作業を行うようになってきました。
パソコンを使うことによって、仕事や作業を効率化できるようになりましたが、その一方で問題も起こっていますよね。その問題の一つがパソコンを使い続けることによる体の不調や症状です。パソコンでの作業では、長時間同じ姿勢で強い光を放つモニターを見つめ続けることになりますので、それによる特有の症状や不調が体に起こってしまいます。
今回は、パソコン作業を続けることによって起こる体の不調や症状、そして、その不調・症状への対策をご紹介していきます。
パソコン仕事による体への悪影響の原因とは?
まずは、パソコン仕事がどのように体の不調や症状などの悪影響の原因になるのかを考えてみたいと思います。
パソコン仕事をしていると、同じ姿勢を長時間とることになります。しかし、私たち人間は同じ姿勢を取り続けることになれていません。体の一部だけに負担がかかってしまうからです。たとえば、私たちは眠っている間も寝返りを打つことによって、体の一部に負担がかかり続けること防いでいます。しかし、パソコン仕事の場合、ずっと椅子に座り、机の上のパソコンの操作を続けることになります。そのため、同じ姿勢を長時間続けることになり、体に悪影響を与えてしまいます。
また、パソコンのモニターからは、ブルーライトという強い光が放たれています。ブルーライトは私たち人間が肉眼できる光の中で最も強いエネルギーを持っていて、目の中の網膜まで到達する光です。当然、そんなエネルギーを持った強い光を見続けていたら、目に良い影響があるはずがありませんよね。パソコンを見続けることは目に悪影響を与えるのです。
それでは、同じ姿勢を取り続けること、そして、目に強い光を浴び続けることによって私たちの体にどのような症状が起こるのか、そして、その症状にはどのような対策、対処をすればいいのかをまとめてみました。
パソコン仕事による3つの体の不調・症状とその対策
肩や首のこり、痛み
まず最初は、肩や首のこりや痛みです。机、椅子、キーボード、モニター、これら全てが適切な位置にある場合は起こらないかもしれませんが、そんな完璧な環境、普通はありえませんよね。特にノートパソコンを使っている場合は、デスクトップパソコンを使う場合よりも姿勢が悪くなり、肩や首を痛めてしまいがちになってしまいます。
肩こりや痛み、首のこりや痛みへの対策としては、こまめに肩や首を動かしたり回したりすることです。ずっと同じ姿勢を続けることで肩や首が凝り固まってしまうので、それを防ぐためにも、こまめに肩や首を動かすことです。他にも、猫背になっていたり、前屈みになる姿勢で作業を続けていると、それも肩や首を痛める原因になるので注意が必要です。
エコノミークラス症候群
肩や首のこり、痛みと同時に、「エコノミークラス症候群」への対策も必要になります。エコノミークラス症候群は、航空機のエコノミークラスが原因では無く、長時間同じ姿勢を取り続けたり、水分を取らないことによって、血液が固まったり、ドロドロになり流れが悪くなることで血管が詰まり発症します。つまり、椅子に座って同じ作業を続けるパソコン仕事の場合にも、発症の危険性があります。
対策としては、定期的に椅子から立ち上がり屈伸などの運動をすること、そして、十分な水分補給をすることです。エコノミークラス症候群は重症化する可能性もありますので、必ず対策しておく必要があります。
眼精疲労
そして、最後に、強い光を放つモニターを見続けることによる眼精疲労です。先述したように、パソコンのモニターから発せられる光には私たちの網膜にも届くブルーライトが含まれています。
ブルーライトを浴び続けることによる影響は目だけではなく、脳や精神にも悪影響を与える場合があります。パソコンの画面を見続けることで、日中も夜も関係なく強い光を浴び続けることになるので、私たちの体のホルモンバランスが崩れ、睡眠不足などを引き起こす可能性があるからです。
ブルーライトから目を守り、眼精疲労を防ぐためには、ブルーライトを遮断する効果のあるメガネを使ったり、パソコンの画面の輝度(明るさ)を下げることです。少しでも目に入るブルーライトの量を減らすことが、眼精疲労や脳・精神への悪影響を防ぐのにつながります。
まとめ
パソコンを使って作業をしたり、仕事をするのは現代の社会では避けることができません。ですので、パソコン作業・仕事による体への影響を少しでも少なくするためにも、今回紹介した対策をしっかりと行うことをおすすめします。どの対策も難しい準備なども必要なく簡単にできる対策ばかりです。パソコンを長時間使う習慣がある場合には、ぜひ試してみてください!
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