悲しいかな、今ではすっかりおなじみになってしまったブラック企業という言葉。
長時間労働や、毎日深夜までの残業、休日も満足に取ることができず、安い給料に加えて、パワハラモラハラ、、、などとイメージが悪くて、就職先としては絶対に避けたいと思うブラック企業に対して、国も対策を行っていきつつありますが、なかなか状況はよくなっていっていないですよね。
でも、なぜブラック企業はなくならないのでしょうか?
就職先を探す時にはネットで会社の評判を検索してブラック企業であるかどうかを判断することもできますし、ブラック企業だと公表されている会社もあるほどです。
国がブラック企業を減らしていく対策もしているほどなのに、不思議に思いますよね。
そこで今回は、なぜブラック企業がなくならないのか、そしてブラック企業をなくす対策にはどういったものがあるのかをご紹介します。
なぜブラック企業が生まれたのか
就職活動をしている学生はもちろん、転職活動をしている社会人を含めて、絶対に避けたいと思うブラック企業ですが、実は最近になって急に生まれたわけではありません。
ブラック企業という言葉が最近になって使われるようになったので、従業員を使い捨てるような働かせ方をするブラック企業というものが広く知られるようになっただけなのです。
実は、ブラック企業という名前がなかっただけで、そもそも日本は昔からブラック企業だらけだったのです。
長時間労働や残業代の不払い、達成不可能なノルマの教養やパワハラモラハラ、そして従業員を奴隷のごとく使い潰して働かせて利益を得ようとする会社組織のイメージがあるブラック企業ですが、まだ定義がはっきりとされているものではないですし、何を隠そう1960年代の高度経済成長期から続いている日本企業のあり方でもあります。
高度経済成長期のブラック企業は、家に帰宅できることは週に1度あればいい方というぐらい、今のブラック企業よりも労働条件的には過酷だったかもしれません。
ではなぜ、最近になるまでこのような働かせ方をする企業が問題にならなかったのか。
それは日本経済の発展とともに暮らしも豊かになり、働くことへの希望を持っていて心に豊かさがあったことが理由として考えられます。
当時では、会社のために毎日必死に働くビジネスマンを、企業戦士やモーレツ社員と呼んで賞賛していましたし、そういった働き方に不満を持つのではなく、むしろ希望を持って働いていたのです。
ですが現在の日本の経済は幸先が見えなくなっていますし、昔と違って終身雇用も保証されないようになってきたことから、会社に忠誠を誓う価値がなくなったと感じ、そうしたことで会社から不当な扱いを受けていると気づく人が増えてきて、ブラック企業という言葉が生まれたのです。
ブラック企業がなくならない原因
仕事があるだけありがたいと思え
成果が出せないならサービス残業で奉仕しろ
仕事をやりまくるコトを誇りに思え
このような、客観的に見れば明らかにおかしい精神論を集団心理を利用して無理やり洗脳しているブラック企業。
ブラック企業という言葉が生まれ、ブラック企業に対する批判も相次いでいるにもかかわらず、ブラック企業がなくなる傾向がない原因は次の理由があります。
働ければどこでもいいという考えの人がいる
ネットやテレビでブラック企業の存在は知っているし、できればブラック企業で働くことは避けたいと思ってはいても、、、
リストラにあってしまって再就職先がなかなか決まらなかったり、就職活動の辛さから早く解放されたいという思いから、「とりあえず就職させてもらって働ければどこでもいい」という考えを持っている人も意外と多いのです。
特に無職になった状態から再就職先を探している場合には、生活していくために働かなければなりませんし、家庭を持っている場合には尚更、焦って就職先を決めたくなりますので、働ける企業の良し悪しを気にしている余裕がなく、「ブラック企業でもいいから就職しよう」となります。
そのため、どんなに過酷な労働条件のブラック企業でも、一定の社員を確保することができるので、ブラック企業は存続していってしまうのです。
ブラック企業で働く人が辞めない
働く人がいなくなれば企業は存続することができなくなるので、ブラック企業から働く人がいなくなればブラック企業もなくなるはずですよね。
でも、なぜブラック企業のような過酷な労働条件で働く人は、ブラック企業を辞めないのか、、、
それは日本の社会に正社員は素晴らしいものだと洗脳されているからです。
日本では、正社員にならなければいけないというような風潮がありますし、正社員になれば安心だと考えている人が多数いるので、正社員で雇用されている人は安易な気持ちで辞めてはいけないと考えられています。
また、真面目な人であればあるほど、会社をクビになったり辞めたりすることは恥ずかしいことで、友達にバカにされるかもしれないと感じたり、仕事を辞めるということは家族に申し訳ないなどの罪悪感を感じます。
ですからブラック企業の理不尽な仕事内容やサービス残業、長時間労働を押し付けられていても正社員のランクをキープするために、辞めるという選択肢をとることをしないのです。
ブラック企業をなくすための対策
ブラック企業をなくす対策方法には、社内で結束して会社と戦ったり、労働環境を改善するために動くことが考えられます。
ただし、社内で結束しようにも社内の人たちはブラック企業に洗脳されている可能性が高いですし、会社の為に忠誠を誓っていることに悦びを感じていることも考えられますよね。
会社の為なら、休日出勤やサービス残業は当たり前と素直に思ってるかもしれません。
そんな社内の人たちとは結束して会社と戦うことはできませんし、かといってブラック企業を相手に法的処置をとるようなことは費用も時間もかかりますので、ハードルが高くなります。
ではどうやってブラック企業へ対策すればいいのかというと、それは自分がブラック企業を辞めることです。
上記でも解説しましたが、ブラック企業で働く人が辞めないから企業として存続していってしまうわけですから、ブラック度合いが高くて限界だと感じているなら、思い切って自分が辞めて新しい人生を送るのです。
どんな人でもブラック企業から抜け出せるとは言いませんが、若い人であればあるほど、ブラック企業からは一刻も早く逃げ出しましょう。
そのままブラック企業で我慢して働き続けていると、身体を壊してしまうばかりか、精神もめちゃくちゃになって鬱になってしまったりと、結局働くことができなくなりますし、そうなってしまっては社会復帰も難しくなるので勿体ないです。
ブラック企業に体力的にも精神的にも吸い取られてしまい、ブラック企業から脱出することができなくなってしまう前に、転職エージェエントなどをうまく利用してブラック企業を辞める努力をしてみてはどうでしょうか。
また、自分の将来の幸せを考え再就職を成功させるためには、自分一人で再就職先に悩むのではなく、効率的に次の職場を探せる転職エージェントなどの媒体を積極的に利用するようにしましょう。
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