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複数の仕事を同時にこなすマルチタスクといわれる能力は、
一見効率よく仕事ができるイメージがしてカッコイイように感じますが、
実はマルチタスクというのは良くないことなのです。

効率よく仕事をしたければ、間違いなくひとつのことに集中したほうが良く、
一度にあれもこれも、色々なことに手を出すと効率が悪くなります。

というのも、集中力が高いほうが仕事が捗りますが、
その集中した状態にもっていくまでには時間がかかります。

さぁ、作業に取り掛かるぞ！

とデスクに向かっても、
ピーク時の集中力を座った瞬間に出すことはできませんよね。

誰でも作業に取りかかっているうちに、だんだんと集中力が上がってきて、
そして集中力のピークを迎え、今度は逆に下がってくるはずです。

人間の集中しきれる時間の限界は、４５分程度といわれていますので、
シングルタスクでひとつの作業に取りかかっていれば、
４５分間の集中している時間をフルに使えます。

逆に、マルチタスクであれもこれもとしていると、
集中力がピークに達する前に違うことに手を付けることになるので、
どの作業もたいして集中して取り組めずに終わってしまうのです。

集中して作業に取り組む時間が短くなれば、
その分当然、効率が悪くなるので、やった気分になるだけで、
実は成果につながらないことになります。

 

脳はひとつのことにしか集中できない

 

マルチタスクが効率的でない大きな理由、
それは、そもそも人間の脳はひとつのことにしか集中できない、
ということです。

普段の生活を思い返してみてほしいのですが、
テレビを見ながらスマホをいじったり、
パソコンでネットサーフィンしながら食事をとったり、
歩きながらスマホをいじったりしているときは、
どちらにも集中できていませんよね。

食事をしていても、食事の味を感じているわけでもなく、
なにかしながら見ていたテレビやスマホの情報も、
ちゃんと覚えていないのではないでしょうか。

歩きながらスマホをいじってるときなんかは、
特に集中力が低下しているのも感じますよね。

ただし、無意識でなにも意識していないことと、
それプラスもうひとつのことはできるんです。

たとえば車の運転に慣れている人が、
車の運転をしながら隣の人と話しをすることはできても、
初心者の慣れていない人が、
楽しく会話をしながら車の運転をすることはできません。

車の運転に慣れている人は、
無意識で車を運転できるので会話に意識を持っていけるけど、
慣れてない人は運転に集中してしまうので、
会話のほうに意識がいかないんです。

数学の難しい問題を解いているときに色々と話しかけられても、
会話が頭に入ってくるわけないですよね。

ビジネスでも同じで、
たとえば、なにか１つのことに取りかかっているのに、
あれもこれもと手を出すと集中しきれないですし、
時間だけかかって全てが中途半端になるので、
やる気もなくなってしまいます。

電話で話ししながらメールの文章つくったら、
後で見返したら変な文章になってるじゃないですか。

経験ありませんか？

あれこれ考えて色々な作業に手を出すということは、
それだけ集中力が分散されて、
どれも中途半端なものになっちゃうんです。

 

そもそもマルチタスクは存在しない

 

人間でいうマルチタスクとは、コンピューターのように、
同時に複数の作業を同時進行させているのではありません。

マルチタスクをしているような気になっている時に、
実際は何をしているのかと言えば、
別々の作業を瞬時のうちに切り替えて取り組んでいるだけなので、
コンピューターのようなマルチタスクとは全く異なってきます。

同時進行で、２つのことを考えることはできないので、
マルチタスクという呼び方自体が間違っているのです。

さらに、このように別々の作業を短時間で切り替えていると、
エネルギーをすぐに使い切ってしまい、疲れてしまいますし、
このことがストレスになり、認知症のリスクさえ高まると言われています。

 

シングルタスクをするコツ

 

ひとつの作業に集中して取り組むための方法は、
ToDoリストを作ることです。

仕事に取りかかる前に優先順位をリストに書き出し、
そこに書かれている優先度の高いものから
順番に行っていくようにします。

このとき、ついついリストに書き出したものを、あれこれしたくなりますが、
今やってることが終わらなければ絶対に手をつけないと決めておき、
常にひとつのことだけに取りくむ意識を持ってやりましょう。

ただし、優先順位はその時々で変わっていきます。

「あの作業をやっぱり優先的にしたほうが良い気がするな・・・」
そう思いながらずっと作業をしていても集中できませんから、
都度都度、優先順位の見直しを行い、
休憩を挟んだタイミングなどで作業の切り替えをしていってください。

作業の切り替えのタイミングも作ることで、迷いが最小限に抑えられ、
脳の働きが分散されなくなります。

 

一点に集中するとき、脳はパワーを発揮する

 

成果を出す為の秘訣は集中力です。

脳にとってマルチタスクは効率が悪い使い方ですが、
脳というのは複数の刺激に反応してしまう癖があります。

作業中にメールの着信音が鳴ったら、気になって仕方なくなったりしますよね。

飛行機のパイロットが着陸に向かうときにスマホをいじりながら着陸しないのは、
着陸することだけに集中しないと、あれもこれもできないからです。

ビジネスでも同じで、作業は一点集中で取りくみましょう。

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◎ 集中するときは耳栓が最高！