日本ではいま速読がブームになっていますよね。数年前から書店に行ってみると、速読の方法ややり方、訓練・練習の方法が載っている本が多く陳列されているのを見かけるようになりました。あなた自信も速読に憧れたり、速読の練習をしていますか?
目を動かしたり、脳のトレーニングをする速読の訓練については、意味がある、効果がない、と賛否両論の意見がありますが、それについては実際にやってみて、自分で確かめるしかありません。もしかしたら、速読には才能が必要なのかもしれませんし、その場合、速読の訓練をしてみても、元から才能がなければ意味がないということになります。
しかし、目を動かしたり、脳トレをしたりしなくても、誰でも確実に本を早く読めるようになる速読のテクニックも存在します。今回は、訓練や練習なしでもできる速読のテクニックを3つご紹介していきます。
そもそも速読できるとはどのような状態なのか
では、そもそも速読できるとはどういう状態なのでしょうか?「本を早く読める」たしかにその通りです。ですが、本を早く読めたところで、内容を忘れたり、理解できなかったりしたら意味がありませんよね。素早く読めて、本の内容がしっかりと頭に入る、これがあなたを含め、多くの人が望む速読ですよね。
たとえば、300ページの本1冊を5分で読めと言われた場合、最初から最後のページまで目を通したけど、何一つ頭に入っていないのと、数ページしか読めていないけど、そのページに書かれていることを自分なりに理解できて、他の人に説明できるレベルではどちらの方が本を読んだ収穫があると思いますか?確実に後者ですよね。
今回は、いま紹介した例のように、本を早く読み終えることではなく、短時間で自分に必要な情報、学びを本から引き出す速読のテクニックを3つ紹介していきます。
速読を訓練・練習なしでできるようになる3つのテクニック
一番最初に前書き、後書きを読む
では、最初のテクニックです。それは、本を読み始める時には必ず前書きと後書きを読むことです。「目を通す」だけではなく、しっかりと「読む」ということが重要になってきます。
前書き、後書きには、本の著者がどんな目的で、どんな思いでその本を書いたのかが記載されています。つまり、前書き、後書きをしっかり読むことで、その本の大枠を掴むことができるのです。本の内容をまったく知らずに読むのと、その本の前書き・後書きを読んで、大枠や本が書かれた目的を知っているのとでは本を読んで理解スピードが違ってきますよね。
前書きや後書きを読まずに本を読むのは、まったくの予備知識なしに映画を観るようなものです。友達や恋人、家族に誘われて映画を観にいく場合、自分が知らない映画だったら、必ずあらすじや物語の中心となる人物くらいは調べてから観にいきますよね。本の場合もそれと同じです。その本について必要な予備知識もなしに本を読んだら、内容をしっかり理解できるはずありませんよね。
前書き、後書きを読んでおくのは短時間で本の内容や大枠を掴むには最適な手段なのです。
本文を読み始める前に目次を読む
2番目のテクニックです。それは、本文を読み始める前に目次を読んでおくことです。目次にはその本の見出しや項目が載っていますので、目次を読んでおけば、その本のどこに何が書かれているのかが分かります。
今回紹介するテクニックを使った速読の目的は、本の全てのページを早く読み終えることではなく、本から素早く学びを得ることです。そのため、目次でその本のどこに何が書かれているのかが分かれば、あとはあなたが読みたいと思う部分、気になる部分からページをめくって読んでいけばいいのです。
目次を使って読むべきページを定め、そのページから読み始める。自分自身にとって必要な情報や知識を得ようと考えた場合には非常に有効な速読の方法になります。
本の内容全部を暗記しようと思わず、1つでも新しい知識があればいいと思う
最後に、これはテクニックというよりも心構えということになるのですが、「この本全てを理解して暗記しよう」と考えずに、「この本から何か1つでも知らない知識や新しい学びが得られればいい」という考え方を持ちながら本を読んでいってください。
たとえ全てのページを熟読したとしても、読了後に本の内容を思い出してみると、本の一部しか思い出せないことの方が多いはずです。逆に、本の内容をほとんど覚えていた場合、あなたにとってその本はほとんど学びを得ることができなかった、知っている情報、知識だらけの本だったということになります。
つまり、よほどの天才でもない限り、本を1回読んだくらいでは本の内容全てを理解し、暗記するなんてことはできないのです。どうせ本の一部しか頭に残らないと分かっているなら、最初から割り切って、その一部を本から学ぼうと思って読み進めた方が効率的に読んでいけますよね。
本を早く読み終えたいなら、1つでも新しい情報、知識が得られればいいと思う、これを徹底して本を読んでいきましょう。
まとめ
現在は多くの速読法がありますが、「本を素早く読むこと」が本を読む目的になってしまっては、本末転倒ですよね。本から何かしらの知識や学びを得ること、この根本的な目的を忘れずに、速読を行うようにしましょう。
今回紹介した速読術をより詳しく知りたい場合はこちらの本がおすすめです!
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