社会人の遅刻
あなたは「遅刻」をしたことがありますか?ここでいう遅刻は、就業までに出社できなかったことや待ち合わせ場所に遅れてしまったことだけではなく、「納期」や「期限」も含みます。本来なら、社会人として、人として最低最悪な行為が遅刻ですので、あってはならないことです。
学生時代の遅刻の場合、始業に遅れても、宿題が遅れても、それは自分の勉強が進まないだけなので、自分が困るだけで済みました。しかし、社会人になってからの遅刻は違います。会社の人間、取引先、クライアント、すべてに迷惑をかけてしまいます。
例えば、15時までの入金に3分遅れた場合、本人にとってはただの3分でも、相手にとっては丸一日という時間を奪われることになります。銀行への入金は、15時をすぎてしまうと、翌日以降の取引の扱いになってしまいます。もし、相手方が当日中に入金される予定だったお金で他の支払いをするはずだった場合、その支払いが間に合わなくなってしまいます。それによって、相手の人生が狂う可能性だって十分にありえるのです。
3分遅刻が最もタチが悪い
先ほど、3分の遅刻を例にあげました。なぜ、1日などの大幅な遅刻ではなく、3分という時間を例にあげたのか。それは、3分間の遅刻が最もタチが悪いからです。1日単位での遅れの場合、事故に巻き込まれたり、自然災害などによる交通機関の麻痺など、外部の要因による遅刻も考えられます(ハッキリ言って、それも徹底すれば防げますので、あってはならないことですが)。しかし、3分の遅刻の場合、わけが違います。1分や3分、5分などのちょっとした時間の遅刻は、基本的に本人の自己都合が原因にあるからです。
寝坊した、時計を見ていなかった、遊んでいた、忘れていた、、、このような身勝手な理由による遅刻を「自己都合による遅刻」と言えます。これらが原因の場合、避けることはいくらでもできたはずなのです。それができなかったのは、遅刻した本人の意識が甘く、物事を軽く捉えていたからなのです。大人としてのマインドが欠けて、幼稚な考え方のまま行動した結果、「遅刻」をすることになるのです。
遅刻した原因とその対策
さきほどの「自己都合による遅刻」は何があっても起こしてはならない行為です。スポーツで言うなら一発退場、会社員なら即クビというレベルの行為です。それを防ぐためにも、まずは何故遅刻をしてしまうのかの原因を突き詰め、それに対する対策を打っていく必要があります。「大人としての自覚が足りなかったから遅刻するんだろ」と言われてしまえばそれまでですが、「よし、大人としての自覚を持とう」と考えたところで、何も変わることはありません。「行動」を変えないと意味がないからです。
そこで、今回は「間に合うはずだった場合」と「そもそも間に合わなかった場合」に分けて、対策を紹介していきます。もし、あなたに遅刻癖があるなら、以下の対策を今日から徹底し、必ず遅刻することをなくしましょう。
間に合うはずだった場合
まず、間に合うはずだった場合の遅刻です。具体例を出すなら、「朝は予定通り起床したのに、無駄な行動をとった結果、会社に遅刻してしまった」「納品する商品の準備はできていたのに、時間の間違えなどで納品するのが遅れた」という場合です。これが最初に言った3分遅刻につながる原因になります。では、具体的にどのような対策をしていけばいいのでしょうか?
対策1:すべてにおいて期限を優先する
まずは、すべてにおいて期限のあることを優先します。時計を見る癖がないのなら電波受信によって正確に時間が管理された時計を常に目に入る場所に置く。時間に余裕があると思って他の行動をしてしまうならその行動をすべて後回しにするか、やめてしまう。行動の合間合間にスマホをチェックしてしまうなら、電源を落として、手の届かない場所に置く。期限の時刻を忘れそうなら、その時間にアラームやタイマーが鳴るように設定する。このように、生活のすべてで期限を守るための行動を優先することです。これらのことを徹底してできていなかった結果が「遅刻」を招いてしまったわけですから。
対策2:余裕を持った予定を立てる
次に、予定の立て方が下手な場合もあります。「今日は早起きできたから、1時間遅く家を出ても間に合うな」「新宿駅まで電車で30分、駅まで歩いて5分だから、35分前に部屋を出れば間に合うな」このように、アバウトすぎる予定の立て方や、細かすぎて一切の余裕のない予定を立てると、遅刻を招くことができます。アバウトな予定を立てても人は行動できませんし、細かすぎる予定では、天候の乱れなど、ちょっとしたトラブルですべてが狂ってしまいます。具体的な時間を出しつつも、10分前や15分前に行動できるような余裕のある予定の立て方が必要になります。
そもそも間に合わなかった場合
そもそも間に合わなかった場合、というのがわかりにくいかもしれませんが、これは、行動する前から間に合わないとわかっているのに、間に合わせようとして起こる遅刻です。「30分後、大阪で打ち合わせな。来れるよな?」と上司に言われて、あなたは東京にいるのに、「はい、わかりました」と返事をします。東京から大阪まで30分で移動する。物理的に間に合いませんよね。つまり、上司に返事をする前に、間に合わないと分かっているのに、大丈夫と言って、結果、遅刻をしてしまうことです。このように、物理的に間に合わない遅刻が「そもそも間に合わなかった場合」に該当します。
対策:安請け合いはしない
この対策は、まず、できないことは、できないと言うことです。「やった結果できませんでした」これも完全な自己都合ですよね。自分の意思に関係なく振られる仕事も、もちろんありますが、そればかりではありません。「やれるか?」と聞かれる仕事もあるはずです。期限までにやらなければならないことを全て終わらせた上で、それに取りかかる余裕があるのか、それをしっかり判断して、依頼を受けなくてはいけません。人から頼まれた仕事である以上、「やった結果できませんでした」は通用しません。そのせいで、依頼した側はそれに関する全ての予定が狂ってしまうわけですから。「やりたい」という意欲も大切ですが、仕事である以上、引き受けたら完遂しなくてはなりません。
まとめ
何度も書きますが、社会人になってからの遅刻は取り返しのつかない行為です。間に合いませんでした、では済まされません。自分の遅刻1つで相手方の会社の経営を狂わせたり、誰かの人生を台無しにしてしまうことだってあり得ます。そのことを心に刻み、成熟した大人のマインドを持って生きていきましょう。
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