プロフェッショナル
あなたはプロ、つまりプロフェッショナルとして仕事をできていますか？さまざまな場所でプロやアマ(アマチュア)という言葉が使われるようになってきていますが、あなた自身は本当にプロとしての仕事をできているでしょうか。技術、スキルを磨いているだけではプロとは言えません。普段の行動、言動、マインドセット。それらすべてがプロとしてのレベルになって、始めてプロフェッショナルを名乗ることができます。
例えば、どんなに素晴らしい広告を作れる人がいたとします。、その人が、毎回のように打ち合わせに遅刻する、普段から納期に遅れてばかりいる、寝坊が日常茶飯事、お金の入金は催促がこないとやらない。このような状態では、どんなに素晴らしい、成約率の退会広告を作れたとしても、プロのコピーライターとはいえませんよね。
ひるがえって、あなたはどうですか？普段の言動や行動、マインドセット、それらをプロのレベルで保つことができていますか？スキルやテクニックも大切ですが、プロとしての意識はそれ以前の問題になります。
学生と社会人
プロとアマチュアの関係性は、学生と社会人の関係に似ているかもしれません。学生の頃は、遅刻しても、宿題を出さなくても、ただ怒られるだけですみましたし、先生も何度も起こってくれます。しかし、社会人ではそうはいきませんよね。遅刻をすれば、それは自分だけじゃなく、待っている人すべての損失につながりますし、期限に遅れるのはもってのほか。会社員ならクビになりますし、起業家なら仕事を失い、路頭に迷うことになります。学校の先生は怒るのも仕事のうちだから何度でも起こってくれますが、上司、取引先は違います。あなたの、私たちの親でもなければ先生でもありません。使えないとなれば、切り捨てて、他の人材を探すのみです。
プロ意識の欠如は、こうした、学生の意識が抜けきらないことが原因の1つでもあります。まず、意識を変えないことには、行動を変えることはできません。人生の早い段階で、この意識を変えていく必要があります。
プロ意識の欠如が起こす悲劇
では、実際、プロ意識が足りないことで、どのような悲劇が起きてしまうのでしょうか？ここで、プロ意識の欠如が引き起こす悲劇を紹介していきます。これらは冗談ではなく、本当に起こってしまいますので、何があっても起こさないと、自分自身の意識、マインドに刻み込む必要があります。
時間の意識の欠如
まず、時間の話です。ビジネス書では、だいたいいつでも時間とお金の話題がつきないように、時間は私たちの人生の中で非常に重要なことです。時間の意識の欠如が引き起こすこと、それは「遅刻」ですね。ここで言う遅刻は、会社の終業時刻に間に合わないことの遅刻だけではありません。納期や期限に間に合わないことも含めます。
社会人になってからの遅刻は、学生の遅刻と違い、ただ反省すれば済む問題ではありません。ただ1人の遅刻が数多くの人に迷惑をかけ、場合によっては、その人の人生を狂わせてしまうことになります。
例えば、私が広告(セールスレター)の依頼を受け、納期に間に合わなかったとします。しかし、クライアントは、その、私が納品する予定だった広告を、翌日のセールスで使う予定でした。広告を出稿する媒体も用意し、あとは広告の納品を待つだけ。そんな中、私が納期に間に合わなかった場合、どうなるでしょうか。
まず、クライアントが用意した媒体は無駄になります。これだけでも、大きな損失が出ます。また、1日広告を出すのが遅れれば、その日の分の売上が立たないことになります。他にも、クライアントの販売スケジュールを狂わせ、場合によっては、資金繰りができなくなり、最悪の場合、クライアントのビジネスを潰しかねません。そうなれば、損害賠償を食らうレベルの話です。
このように、1日時間が遅れるだけでも非常に多くの悲劇を生み、誰かの人生を狂わせかねない事態になります。今の自分が取り組んでいる仕事がどのくらい大切なことなのか、それを常に意識し、プロとしての時間意識を徹底していきましょう。
細部への注意
あなたがプロならば、どんな些細なことでも見逃すわけにはいきません。商品の納品をする前のチェックは徹底してできているでしょうか？あなたのクライアントが、納品された品物について、プロであるとは限りません。むしろ、仕事を依頼しているのですから、どちらかと言えば、知識を持っていない場合がほとんどです。
そんな中、あなたの納品した品物に不良や欠陥があったらどうなるでしょう。知識を持たないクライアントは、それを発見することはできません。つまり、その不良品、欠陥品を商品としてお客様に提供したり、広告媒体に出稿したりしてしまいます。これは、クライアントの責任ではありません。仕事を完遂できなかったあなたの責任なのです。
プロとして、クライアントに適当な品物を納品するわけにはいきません。どんな些細な部分でも完璧に仕上げ、「プロの作った品物」をクライアントに提供する必要があります。
相手を思う気持ち
今回、プロ意識について書いていきましたが、その根底にあるのは、「相手への思いやり」です。なぜ、プロがプロの仕事をできるのかと言えば、それは、相手の目線になって行動することができるからです。これは、すべてのビジネスにも共通していますし、1人の人間としての成長にもつながっていきます。まずは、「相手を思いやる気持ち」から始めていきましょう。
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