プロの仕事とは
あなたは自分やっている仕事で、自分はその道のプロだと胸を張って言い切ることができますか?仕事との向き合い方、お客様・クライアントとの向き合い方、そして、何より自分自身との向き合い方。すべてにおいて、徹底的にプロ意識を持って仕事をしていると言い切ることができますか?
プロの仕事とは、実力だけを言うわけではありません。しっかりと整ったマインドセットと合わせて、始めてプロの仕事をしていると言うことができます。たとえば、私はコピーライターとして、インターネット上の広告を作る仕事をいただいています。しかし、仕事をしていくにつれて、自分自身のマインドの低さ、考えの甘さがどんどん露呈されていくのを感じています。多くの人にとっては、コピーライターは広告文を書く人、という程度の認識しかないかもしれませんが、そこにもプロの仕事は存在します。
今回は私がコピーライターということもあり、プロのコピーライターとしての仕事を紹介しますが、マインドセットの部分などは、他の業界の仕事のプロにも通じる部分があるはずです。この記事を読むすべての人に、自分がプロとして仕事をできているか、振り返ってみて欲しいと思います。
プロのコピーライターが徹底する5つのこと
では、プロのコピーライターが徹底している5つのことを紹介していきます。先ほども書いたように、中にはコピーライティングだけでなく、すべての仕事のプロに共通することもありますので、コピーライターとしてだけではなく、1人の人間として、徹底していってもらえたらと思います。
1. コピーを読む人の目線になって書く
まずは、コピーを書くときに、私たちコピーライター(売る)側ではなく、コピーを読むお客様(買う)側の人間になって、仕事を進めていく必要があります。私たちがどんなにすごい商品だと思っていても、お客様にとって大切なのは、商品よも、商品を買った自分なのです。つまり、商品がどんなに優れているかよりも、商品を買ったことにより、買ったお客様がどんな得をするのか、そこを考えてコピーを作っていく必要があります。
あなた自身が広告やホームページを読む時のことを思い出してほしいのですが、基本的に、左から右、上から下に読んでいき、よほど気になる言葉を見つけなければ、もう一度上から読み返すことってありませんよね。ですので、必ず伝えたい部分や、絶対に読んでほしい文章は、1回だけじゃなく、広告やホームページの下に、もう1回でも2回同じことでも書く必要があります。
2. 仕事は文章を書くことではなく、「売る」こと
コピーライターというと、「ライター」という言葉が含まれていますので、どうしても、「書く」ことが仕事だと思われてしまいます。しかし、プロのコピーライターにはそんな思いは一切ありません。プロのコピーライターにとっての仕事は、「売る」ことです。どんなに面白い文章が書けても、読んだ後に商品を買ってもらえず、「面白かった」といわれて終わっては、コピーライターの存在意義がありません。
プロのコピーライターの仕事は買ってもらうこと。そのためには、自己満足の芸術的な文章を書くのではなく、商品のベネフィットやその効果を証明するお客様からの声など、売るのに必要なことを書いてく必要があります。もちろん、必要であれば写真だろうと動画だろうと使います。
3. 伝えたいことをはっきりさせておく
コピーライティングの「ライティング」の作業を始める前に、何を読む人に伝えたいのかはっきりさせておく必要があります。これをしておかないと、商品が売れないどころか、何を言いたい文章なのかすらわからなくなってしまいます。実際に書き始める前に、自分の頭の中で伝えたいことをまとめ、紙とペンを準備して、整理してからライティングにとりかかりましょう。
また、この「伝えたいことをはっきりさせる」ということは、コミュニケーション能力としても、重要になってきます。特に、誰かに質問をするときなどは、何を聞きたいのか自分の中ではっきりさせて、それを相手に伝わる言い方にしてから話し始める必要があります。
4. わからなければ徹底的にリサーチする
コピーライターの仕事をしていると、自分がよくわからない分野のお仕事をいただくことがあります。ずっと書籍のコピーライティングをしていたのに、急に、「アルバイト募集のホームページ作ってよ」という依頼が来ることだってあります。そんな時に大切なのが、「リサーチ」です。
クライアントと同じ業界の広告、ホームページはどんなものになっているのか、いったいどんな構成で書かれていることが多いのか。それらを調べることをリサーチといい、特に、自分が精通していない分野のクライアントからお仕事をいただいた場合、このリサーチをしっかりと行ってからコピーを作っていくことになります。
5. 納品前の最終チェックを欠かさない
レターが完成したら、納品前に最終チェックをする必要があります。誤字脱字がないか、画像の位置のズレがないかなど、細かいミスがないかを徹底的に確認します。電子ファイルでの納品の場合、相手方のパソコンの環境などを考慮して、Windows、Mac、どちらでもファイルが開けて、文字化けもしない形式で保存しておくことが必要になります。
最終的には相手を思いやること
プロのコピーライターを目指すなら、まずは以上、5つを徹底しましょう。もちろん、私も徹底します。
これらのマインドは、最終的には、相手を思いやることにつながっていきます。ビジネスで成功するための方法は、「人を喜ばせること」です。そのためにも、まずは、目の前にいるクライアントのことを思いやることからはじめていくべきではないでしょうか?
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