全世界の4人に1人とコミュニケーションが取れる英語
世界的な共通言語といえば、「英語」があります。現在の世界の人口は約70億人と言われていますが、なんとそのうちの25%、約17億5千万人が英語を使っていると言われています。つまり、英語を使いこなすことができれば世界中の人の4人に1人とコミュニケーションを取り、意思疎通ができるのです。たしかに、世界中どこに行っても、看板や案内版の表記を見ると、その国の言語の他に必ずと言っていいほど英語での案内がありますよね。私たちが暮らす日本でも、あちこちで英語の表記を見かけますし、電車やバスなどの公共交通機関では、必ず日本語のアナウンスのあとに英語でのアナウンスが流れます。それくらい世界での英語人口は多く、重要なコミュニケーションの手段になっています。
日本人は英語が苦手？
コミュニケーションの手段として、英語の重要性が高まっていることもあり、最近は日本でも英語教育に力を入れていますよね。2011年度から小学5年生からの英語必修化が始まり、東京オリンピックが開催される2020年には、小学校3年生からの英語必修化が予定されています。子供の教育だけでなく、英会話塾や英会話の本、教材など、大人向けの英語教材も増えてきています。最近では、ビジネス英語の習得に力を入れている人も増えていますよね。
しかし、私たち日本人は英語が苦手な人が多いの現実です。それにはいくつかの理由があります。例えば、地理的な問題。私たちの住む日本は海を越えないと外国に行くことのできない島国です。大陸にある国の場合、国境を車で越えることができたりするため、外国に行く機会も多く、必然的に英語を話すようになります。それに対して、私たちの場合は、外国に出るには船や飛行機を使う必要がありますので、外国に行く回数も少なくなり、英語を話せる必要性が少なくなるのです。
また、日本は経済規模の大きい国でもあるので、書籍や映画など、人気のある作品の多くが日本語に翻訳され発表されます。しかし、世界的に見れば、外国語が原作の書籍や映画が翻訳されて発表されることは少なく、英語版の映画や本を買わざるを得ない国が多いのが現状です。その点からも、私たち日本人は英語を使う機会、必要性が少なくなり、必然的に苦手な人が増えてしまうのです。
英語が話せなくてもコミュニケーションを取る方法
しかし、たとえ英語が話せなくても、英語圏の人とコミュニケーションを取る手段があります。それは、会話の中の「非言語要素」を活用する方法です。非言語要素とは、身振り手振り、声の抑揚やトーン、顔に表れる表情や目力、口角、鼻の穴の開き具合、姿勢など、コミュニケーションにおける言葉以外の要素です。
この非言語要素は科学的にも研究が進み、解明されていて、コミュニケーションのうち、約8割をこの非言語要素が占めていると言われています。そのため、非言語要素を用いた非言語コミュニケーションを意識すれば、英語が話せなくても外国の人と意思疎通が取れますし、英語以外の外国語を話す人たちともコミュニケーションを取ることができるようになります。さらにそれだけではなく、同じ日本人とのコミュニケーションを円滑に進めることもできます。
非言語コミュニケーションのコツ
では、非言語要素を使ったコミュニケーションのコツをご紹介していきます。特に意識するべきなのは、「話し方」と「見た目」になります。これらを意識してコミュニケーションを取ることで、効果的に非言語要素を使うことができるようになります。
話し方
まずは話し方のコツです。イメージしてみて欲しいのですが、あなたと話している相手が、ボソボソと低い声のトーンで喋ってきたとして、「話していて楽しいです」と言われたとしたら、あなたは本当に相手が楽しんでると思えますか？まず、無理ですよね。このように、話し方は非常に重要な非言語要素になります。
話し方のコツとしては、楽しいときに多少オーバーに話してみたり、悲しいときにも、多少話を盛って悲しそうに話すことです。このようにある程度オーバーに話すことで、話し相手からは魅力的に見えるようになります。その結果、男女ともにモテますので、ビジネスでもプライベートでも円滑にコミュニケーションが取れますよね。それに、たとえ外国人相手でも、声の抑揚やトーンなどで、言葉の意味が分からなくても、自分の気持ちがある程度伝わります。
見た目
そして、見た目も大切です。本当は楽しい、良かったことの話でも、暗い表情で話していたら、その楽しさもうれしさも伝わりませんよね。逆に、つらい話や悲しい話なら、暗い表情で話すことで相手の共感を得ることができます。目や口角などでこれらの印象が決まってきます。
見た目についても、話し方のコツと同じで、多少オーバーなリアクションを取るようにしましょう。楽しい話をしているときに、相手が口角をいっぱいに持ち上げて笑ってくれたら嬉しいですよね。何かを説明しているときに「うんうん」とうなずきながら聞いてもらえたら、色々話したくなっちゃいますよね。特に外国人相手なら、言葉が伝わらない分、身振り手振り、そして表情を使ったコミュニケーションが重要になってきます。
まとめ
ビジネスにおいても、一般的にコミュニケーション力が高い人の方がお金を稼ぎ、成功しやすいと言われています。基本的にビジネスは人間相手に行いますので、当たり前と言えば当たり前ですよね。普段のコミュニケーションでも、口調や表情など、非言語要素でのコミュニケーションも意識していきましょう。その結果、人生全体が良い方向に向かっていくはずです。
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