コピーライティングでも重要な作業
コピーライターの仕事で、最も体力を使い、集中力も使う作業が「ライティング」の作業です。実際にコピーを書いていく作業ですので、コピーライティングの最も重要な仕事でもあります。あなたはそのライティングの作業で、サクサクとコピーを書くことができていますか?
実は、ライティングの作業はそこまで大変な作業ではないはずなのです。しっかりとその前の段階にやるべきことをこなすことができていれば、ライティングで書く内容は決まっていきますので、あとはそれを文字に起こして書いていくだけです。しかし、コピーライターとしてのスキルが十分ではない場合、レターを書く手が何度も止まってしまったり、なかなか書き出すことができなくなったりしてしまいます。
今回の記事では、どうして書く手が止まってしまったり、サッと書き始めることができないのか。その原因を3つ紹介します。今回紹介する原因は、たとえスキル不足だとしても、しっかりとプロ意識をもってコピーライティングに取り組めば改善できる点ばかりですので、しっかりと原因を突き詰め、今後の仕事で徹底していきましょう。
ライティングの前の準備が肝心
先ほども書いたように、ライティングの前の段階の作業をしっかりとできていれば、何を書けばいいのかは決まりますので、あまり難しくなくライティングを進めることができるはずです。しかし、ライティング前の作業が不十分では、書く内容がわかっていないことになり、ライティングの作業が進まないことになってしまいます。
そのライティング前の作業が、「リサーチ」です。リサーチで行う内容は、言葉の意味そのままなのですが、レターを書く商品の調査です。その商品の特徴、商品を作った人、商品を販売する人、どんな人に売りたい商品なのか、似たような商品で売れている商品はどんなレターを使っているのか。こういった商品に関することを徹底的に調べていく必要があります。
中には、プロジェクト全体にかかる時間の中の40%をリサーチに使うべきだという考え方を持つコピーライターもいます。プロジェクト全体の半分近くの時間を、このリサーチにかけるというわけです。それだけ、ライティングの前段階のリサーチは重要な作業になってきます。
ライティングが進まない3つの原因
では、実際にリサーチの段階でどのような原因があって、ライティングが進まなくなってしまうのかを紹介します。一つ一つ見ていき、自分のライティングがうまくいかない原因をあぶり出していきましょう。
リサーチ不足
まず、一番の原因が、リサーチの不足です。リサーチでは売る商品に関することを徹底的に調べ上げなくてはいけません。明確な基準があるわけではないのですが、わかりやすい例えを出すとするならば、「自分がその商品を好きで好きで仕方がない」と思えるくらいまで調べる必要があります。というか、そこまでリサーチすることができなければ、商品のベネフィットを見込み客にコピーで伝えることなんてできません。
このリサーチ不足があると、そもそも商品について知らないという状況になりますので、コピーなんて書けるわけがありませんよね。本を読んでいないのに、読書感想文を書けと言われているようなものです。アウトプットをするには、その何倍ものインプットが必要と言われているように、中途半端なリサーチでは、コピーを書くことはできませんし、書き始めても、すぐに手が止まってしまいます。
リサーチした情報がまとまっていない
リサーチをして、情報を集めたら、すぐにコピーを書けるわけでもありません。まずは、リサーチで調べたことを整理する必要があります。、どのような流れでレターを書いていくのか、商品の特徴はどんなベネフィットを見込み客に与えることができるのかなど、情報をまとめたり、整理する必要があります。
これもしっかりとできていないと、ライティング作業をスムーズに行うことができません。全体を通して、コピーがどのような構成になるか、どのような流れで書いていくのか、それをハッキリ決めておかないと、書き出しから手が止まることになってしまいます。
スワイプファイルがない
最後に、スワイプファイルがないことも原因の一つになります。スワイプファイルとは、過去に使われた広告で、反応率が良かった広告を使い回すことです。簡単に言ってしまうなら、「真似をするための良い広告」ということになります。真似して作るというと、あまり良い響ではありませんが、コピーライティングの業界では、当たり前のように使われています。
たとえプロのコピーライターでも、レターのすべてを自分でゼロから考え出して書くような人はいません。実際に売れた、または売れているセールスレターを複数用意し、ヘッドラインや見出しの言葉など、使える部分を真似しながらコピーを書いていきます。
スワイプファイルを用意しておかないと、ライティングが進まないだけではなく、例え書き終えることがデキたとしても、ほぼ100%売れないレターが完成してしまいます。私たちの仕事は商品を売ることですので、それではまったく意味がありませんよね。
リサーチをおろそかにしない
ライティングの作業を効率的に行うためにも、クオリティの高いレターを書くためにも、リサーチの作業は非常に重要になってきます。先ほども書いたように、プロジェクト全体の半分近くをリサーチに費やすことを進めるコピーライターがいるくらいです。「コピーを書く前」からすでに仕事は始まっていることをしっかりと自覚し、プロとしての仕事をしていきましょう!
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