自信喪失の悪循環に陥る
「もうダメだ、諦めようかな」と
自分の予想以上に苦労すると、
心がポキッと折れてしまうものです。
短時間、落ち込むだけなら
あまり問題になりませんが、
「また失敗してしまった」、「もうダメだぁ」
と自己嫌悪に陥って行動できなくなるのは
勿体ない事です。
そもそも心が折れるって何?
本来の意味は、
『自分の気持ちを相手側に曲げる』
という意味だったのですが
1990年ごろに有名な女子プロレスラーが
試合後の取材の場で、
対戦相手の「心を折ろうとした」と発言し、
それを他のスポーツ選手も盛んに使うことで
一般的な意味へ広がったと言われています。
現代の『心が折れる』というのは、
心の支えを失い意欲がなくなる。
障害にぶつかり、くじける。
という意味で使われています。
簡単に言うと
『くじけて、やる気がなくなる』
という事ですね。
固い心 VS 柔らかい心
何かが上手くいかない時や、
誰かに裏切られた時に
『心が折れる』ときはありませんか?
何らかの組織に所属していたり、
人間関係の中で苦しんでいたりしたときに
起こりやすいです。
そんなときに「心を強くしよう」と
心を固くしてしまうと、
一度、崩れた時に大変なことになります。
心は、『物質』と似ていて、
固い物質ほど圧力や荷重に耐えますが、
限界を超えると一気に崩壊して元には戻れませんよね。
金属や鉱物などが典型的な例です。
反対に柔らかい物質は
力を加えると変形しやすいですが、
壊れにくい性質を持っています。
粘土や液体、繊維などです。
固い心は一見、
『強い心』であり『強い想い』ですが、
柔軟性がありません。
しかも、一度壊れると修復不可能なほど
ショックを受けてしまうわけです。
心に幅や余裕を持たせておくことも大切で、
多少は思っていた事と違う結果が出ても、
おおらかに捉える事が出来れば、
心が折れることはありません。
たとえば、
あなたが肉体改造をすると目標を立てて
毎朝、腕立て伏せを50回すると決めた時に、
早起き出来なかったり、
風邪を引いて50回は出来そうにない場合、
「もうだめだ…
本当は毎朝50回やらないといけないのに…」
と考えていては
固い心が打ち壊されてしまいます。
心が折れてしまうと
毎朝50回の腕立てが出来ないだけではなく、
「俺には出来ない」と自己嫌悪に陥り、
1回も出来なくなってしまいます。
固い心と反対に、
柔らかい心を持っていたとしたら、
「朝に50回やる時間がないけど10回だけやっておこう」とか
「夕方に腕立てをやればいいな」とか
「熱が38℃ある時は早く治してからにしよう」と
幅を持たせることが出来るので、
1回もやらない人よりも結果が出やすいですよね。
『柔らかい心』を持つというのは、
テキトーな気持ちでやる、という訳ではなくて
目標達成させるためなら
ルールや方法に囚われすぎないで柔軟に変えるという事です。
ついつい方法にこだわり過ぎて
目標を忘れてしまいがちですが、
強い気持ちで目標を決めたら、
次は柔軟な心で挑戦していけば良いと思います。
相対 VS 絶対
価値の基準を周囲の人に求めている人は、
心が折れやすいです。
同僚と比べて売上が上がらない、出世しない、
兄弟に比べて成績が悪い。
何かと周囲と比較することは心が折れやすい原因の1つ。
他者との『相対的』な比較だけでなく、
自分の中で決める『絶対的』な比較で
物事を考えるようにすれば、
折れない心を作りやすくなります。
とは言っても自分の軸を持っている人は
少数派だと思いますし、
そんな自信を持っている人は
最初から困らないですよね。
自分の軸を持つためには
情報を遮断してみることです。
常にテレビや新聞、雑誌から
あなたの視覚や聴覚を刺激して
「高級車に乗っていれば成功者だよ」
「さらに美人が隣にいたら最高だよね」
と言葉にしないまでも、そう感じるように刷り込まれます。
見たり、聴いたりすればするほど
そういった他人の目標を追いかけてしまいます。
そうなると自分軸なんて持てません。
自分の好きなことだったり、本当に興味のあることは
自分が周りに対して劣っているとか
順位がどうだとかで
モチベーションが左右されにくいものです。
「あぁこれは単純に楽しいな」
「ついつい時間を忘れてやってしまうな」
「もっと上手くなりたいな」
と思えることは好きな事と言えるかもしれません。
自分軸がぶれないように情報を遮断して
自分は何がしたいか探求する時間も
数ヶ月に1度、時間を作っても良いですね。
もう既に、心から折れてヘトヘト
それでも心が折れてしまったら
どうすれば良いでしょうか?
簡単にできる3つの処方箋を書いていきます。
1:最強エナジードリンクを飲む
落ち込んだり思考が止まってしまうのは厳密に言うと、
脳の伝達物質が少なくなっているからです。
あなたが手足を動かしているのも
脳みそからの指令が出ているからで、
その指令は伝達物質といって
ある小さな小さな成分が
神経と神経の間で伝達しているんです。
この伝達物質は勝手に湧いてくるわけではなく、
食事から作られます。
当然、その成分が作られるまでの過程で
何か問題があれば
思考停止状態に陥るわけです。
これは目では見えない事なので、
「俺の心は弱いのかな」と
間違った解釈をしてしまいがちですが、
実は栄養の取り方を変えるだけで
スパッと治ることがあります。
気持ちを安定させる物質として
『セロトニン』と『トリプトファン』は有名です。
そして、その成分は
『豆乳バナナ』で補給することが出来ます。
その作り方は簡単で、
豆乳(300ml)×バナナ(1本)×すりゴマ(大さじ1杯)
これをミキサーに入れて混ぜれば完成。
簡単ですよね。
2:太陽の光を浴びる
「え?それだけ?」と思われるかもしれませんが、
コレだけです。
太陽の光は先程にも説明した
セロトニンの分泌を促進させるからです。
太陽の光を浴びないで
生活する羽目になった人は
ほとんどの方が『うつ状態』に陥ったそうです。
朝に太陽の光を浴びる事は
特に心因性のうつ病を克服したい方に
強く勧められている方法。
3:呼吸を整える
あなたは1分間に何回呼吸をしていますか?
仕事の時にどのくらいストレスを感じているか
簡単に調べる方法があります。
それは、休みの日と働いている日の
呼吸の回数を数えてみることです。
成人の場合であれば、
1分間に12~20回ぐらいの呼吸が
正常だと言われています。
おそらく働いている日の呼吸は、
休みの日よりも多くなっていると思います。
それはストレスを感じると呼吸数が増えるからです。
もし20回を超えているなら、
かなりのストレスがあると考えられます。
さまざまな呼吸法がありますが、
今回は最もストレスに効果があるといわれている
「ナーディ・ショーダナ」をご紹介します。
ナーディとは管状の器官のことで、
気の通り道といわれています。
ショーダナは浄化という意味で、
ナーディ・ショーダナとは
気の通り道の浄化という意味ですね。
この呼吸法は『片鼻呼吸法』とも呼ばれています。
『片鼻呼吸法』
両方の鼻を交互に使って呼吸することで、
神経系を落ち着かせるのと同時に、
脳の左右のバランスを整えることが出来ます。
ストレスや不安感を軽くできるので、
眠る前やストレスを感じた時に、
ぜひ実践してみてください。
ステップ1
右手の親指で右の鼻孔を押さえて、
左の鼻孔から息を吸い、薬指で左の鼻孔を押さえます。
親指を外して右の鼻孔を開き、ゆっくりと吐息します。
ステップ2
そのまま右の鼻から息を吸い、
親指で右の鼻孔をとじ、
薬指を外して左の鼻孔を開き、ゆっくりと吐息します。
これで1サイクルです。
ステップ3
このサイクルを3〜5回繰り返したら、
普通の呼吸に戻ります。
最後に億万長者がやっている瞑想法を紹介します。
以上、『心がポキッと折れた時の緊急処方』でした。
1つでも良いので参考にしてもらえたら幸いです。
最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。