タイプ別コミュニケーション
あなたの職場には
仕事がやりにくいスタッフはいませんか?
今回は、困ったスタップのタイプ別に
コミュニケーション方法を解説していきますので
これを読んで明日から役立ててみてください。
職場では何らかの形で変わってる人、
困らせる人、あるいは生産的でない人もいて、
そのために仕事上の成果が
阻害されていることが少なくありません。
『困った人』をタイプに分けて、
その心理的な背景と対処法を書いていきます。
1:プライドだけは一流タイプ
このような人たちは、
自信過剰である事が多くて
尊大に振舞っています。
自己に対する評価が高いので、
実際の出来事よりも
話が大きくなっていることもあります。
雑用のような仕事を嫌って、
自分が特別扱いされることを当然だと考えています。
行動上の傾向としては、
基本的に自慢話や自分中心の話を好み、
いつの間にか自分自身についての話題に流れていきます。
また自尊感情が強いので、
問題が起こっても自分が悪いとは
基本的に考えないタイプです。
対処方法
このタイプが嫌がるような雑用をしてもらうためには、
「これをやっておくと、
この会社のことだけではなくて
業界全体のことが分かるようになるよ」とか、
「実はあの凄い先輩もこの仕事からしていたんだよ」と
メリットを分かりやすく伝えてみましょう。
このタイプの人は、
自分が持ち上げられることに弱いので、
持ち上げられると動いてくれることが多いです。
それなので普段の話の中から
どんな風になりたいと思っているのか?
何を言われると喜ぶのか?
聞いておくと良いですね。
また自慢話に相手をしていては
キリがありませんので適度に距離を置きましょう。
2:うっかりミス多発タイプ
物忘れが多く何事にもアバウトになってしまうタイプ。
こういうタイプは
人当たりが良くて共感性の高い人で、
周囲からの印象が良いです。
ですが、
『計画組織力』と『管理統制力』が低いと
上司に確認を取ったり、上司や同僚に報告をしたり、
情報を共有化することが苦手です。
自分勝手に物事を進めてしまいがちですが、
あまり悪意はありません。
必要な報告も少なくなく、
仕事上の抜けや漏れが多いですが
本人にしてみればやったはずなのにな、と感じています。
上司や同僚は本人に注意すると、
本人に響かないことがあり、
気持ちのこもらない謝罪を繰り返しますこともあります。
対処方法
こういう人が部下である場合は、
1日何回も手帳や日程表を前にして、
やるべき事項、処理すべき案件を確認し、
そのためには事前に何をすべきかを明確にしましょう。
またその際に指示するのではなくて、
本人の口から言わせるようにすると効果的です。
高圧的に話すと逃げてしまう可能性があるので、
スケジューリングして習慣化させる方法を
一緒に考えていけば素直になる可能性があります。
3:口だけタイプ
プレゼンは上手いですが、
実際にはやりっぱなしの人がいるものです。
喜怒哀楽の表現がオーバーで、
人目を引くような外見のことが多いです。
普段からハイテンションで社交的で、
受けを狙った言動や態度を取ることが多いです。
気前がよくて部下を連れてよくおごってくれたりもします。
計画を練って実践していく粘り強さに欠けて気分屋です。
対処方法
こうしたタイプは壮大な計画を考え出して
口で言っているわりに実現力は乏しい
ということになっています。
もし気分屋上司である場合には、
上司が苦手にしているスケジューリングや、
役割分担、進捗状況のチェックなどを
部下がバックアップしないといけないですね。
ただし、状況によっては適度に聞き流し、
全部には関わらないことも大切です。
「人からどう思われるか?」を気にするので、
口だけで実行しないと
周囲からの評価が下がると知らせてみましょう。
大きいことを言って実行できれば
それに越したことはないですからね。
4:権威主義タイプ
このタイプに人は
周囲からの影響を受けやすく、
後先のことを考えずにその場の雰囲気に合わせたり、
期待があると過度に応えようとします。
その場だけの考えで、
確固たる自分の信念がないタイプ。
会議などで「すごいなー」と思われることが
目的になってしまい、
その場での受けだけを狙った発言をしてしまうので、
後になって実行しきれないことになります。
対処方法
このような場合は
上手くサポートするか、
そういう受け狙いが部下にとっては受けが悪いことを
自覚させるべきですね。
また、いくらその期待に応えてもキリがないので
これが限界だということを
分かりやすく演出して訴えましょう。
5:仕事停滞タイプ
人によって仕事が一向に進捗しない
ということがありますよね。
これは、やろうとする意思がありながら
進めないという場合と、
そもそも進める意思がないという場合があります。
そもそも進める意思がない人は
自分の主体を阻害されるのが嫌なんですが
正面切って反抗できないので、
相手に怒られない範囲で手抜きをしやすいようです。
対処方法
反対する理由をはっきり持っていない事が多いので
仕事を断られないですが、
仕事の期限を決めて、
進歩状況の確認も確認しましょう。
本当はやりたくない事も
引き受けていることもあるので、
大勢のいる前ではなく
2人の方が本音で話してくれるのか、
違う人から聞いたほうが
よく話してくれるのか調査するのも良いですね。
6仕事丸投げタイプ
こういった人の心理は、
仕事上の責任を負いたくない、
責任追及されることはとにかく厄介だと思っています。
したがって、何かを依頼されても
速やかに別の人に丸投げしてしまう
ということになります。
つまり、責任の所在を
自分以外のところに移してしまうのです。
性格心理学の分類では
『依存性』が高いことになり、
自分の主張を出さず目立たないようにしています。
対処方法
依存性があり当事者意識のない人に仕事を頼む場合、
責任の所在がその人にあること、
期限や成果責任がその人にあることを
はっきりさせた上で依頼しないといけないでしょう。
そうでないと仕事や案件そのものに手をつけずに、
どこかに振ったりしてしまうからです。
7:傷つけるタイプ
仕事は上手く行っているのに
何気ない一言で傷つけられ、
職場に行くことが憂鬱。
こういうことは少なくないことです。
人の話を遮って自分の言いたいことを言ったり、
感情的に逆撫でする発言を平気でするタイプです。
性格心理学では、『サディスト』と分類されます。
競争性が高くて他人にフレンドリーに
接しようとする配慮がまるでなく、
顔つきは険しくて威嚇的であり、とっつきにくく見えます。
暴力的な武勇伝を誇らしげに語ったり、
相手を屈服させるような話題を好みます。
対処方法
2つ対処法が考えられます。
1つは侮辱されても無反応でいることです。
反応すると、それによってサディスト的な言動が
増長される可能性があるので
反応しないことで良い方向にいく場合があります。
2つめに第三者を共通の敵にして
攻撃をそらすことです。
第三者を同じ職場の人にしてしまうと
矛先が変わっただけなので
実際には攻撃できない人を対象にすると良いですね。
人の悪口をいうのは気分が乗りませんが、
最初のとっかかりとした話題にして
徐々にその人の興味のある分野を
探ってみましょう。
攻撃的な話題を少しづつ減らしていくと良いですね。
8:元気がないタイプ
職場でうつになる人が急増しています。
一般にうつになる人の特徴として、
真面目な人、責任感の強い人が多いと
指摘されています。
また切り替えが苦手で、
自分自身を自ら追い詰めていく人もいます。
達成意欲はそれなりに高くても、
燃え尽きてしまい、失速し、気力を失ってしまうタイプ。
対処方法
うつ傾向や過労状態は過労死、
過労自殺の前兆でもあります。
一般的に「頑張れ」ということは逆効果ですし、
うつの人はオンとオフの切り替えが
苦手であるために失速していることもあります。
なので、その人が
気持ちを切り替える時間を作ったり、
休暇をどう過ごしているか話してみましょう。
そうすることによって、
意欲的な状態を取り戻すきっかけが
得られる場合があります。
注意点として、うつには飲酒と喫煙は非常に悪いので
飲み会に誘うのはよくないです。
9:ルールでガチガチタイプ
生真面目で喜怒哀楽がはっきりとせず、
服装はいつも同じようなもの。
型にはまった印象を与えて丁寧な敬語を好んで使う。
慎重で上下関係に忠実、
社内の規則に常に神経を使っている。
こういうタイプは一見良さそうですが
度が過ぎると大変ですよね。
規則やルールを完璧にそれをやり遂げようとするあまり、
仕事が進まなくなったり、
効率が悪くなったりするデメリットがあります。
対処方法
その人が仕事で良い結果を出しているのであれば
細部まで合わせていくしかないですね。
ですが、細かいことを気にし過ぎていて
結果が出てないのであれば
相手に気づいてもらう必要があります。
ルールをしっかり守ろうとする人は
上司からの発言も影響が強いことが多いので
その人の上司を動かして物事を進めていくこともアリですね。
ということで、
9つのタイプ別にコミュニケーション方法を書きました。
「このタイプはあの人のことだ!」
と感じたら参考にしてみてください。
この記事へのコメントはありません。