『ミニマリスト』って聞いたことありますか?
ミニマリストとは、
最小限のモノだけで暮らす人たちのことを差しています。
そして、モノを少なくすることは『目的』ではなく、
ミニマリズムはそれぞれが違う大事なものを
見つけるための『手段』なんです。
ということで、今回は
大事なことに思考をフル回転させることのできる
『ミニマリスト』について書いていきます。
モノを減らすことで得られるメリットとは
1:必要なものが分かる
ミニマリスト実践からの言葉で、
「これだけで生きていけると気づいたときは、
あまりにも身軽になって、
衝撃を受けたほどでしたね」
「以前は、いつか読もうと思って買った本、
CDや楽器、大型テレビに流行の洋服など
多くの物で部屋があふれかえっていた。
だけど本はいつまでも読まず、
楽器も置いてあるだけ。
服も着ない。
それでも、まだ持っていない物に目が行ってしまい、
自分は物に支配されていると感じた」
とのことです。
たしかに、今の時代は物が溢れかえっていますが、
「本当に必要か?」と思えば、
逆に邪魔になっているものもありますよね。
最近の企業も
『ミニマリスト』の影響を受けているようで、
物を減らすことに注目しているようです。
銀行勤務を経て、全国百数十社に
片付けの効果などを説いている
“日本そうじ協会”の今村暁理事長は、
「2年前から同協会の指導を受けている
京都市の印刷会社は、
2週間使わなかった物は捨てるという
ルールを決めて社内で徹底。
無駄を省いた結果、
売上高、利益ともに前年比3割増が続いている」とのことです。
物を減らすことで集中力が高まるのは
企業も個人も同じようですね。
2:気持ちに余裕ができる
モノを減らすことで見えてきた豊かさがある。
時間ができた。
精神的に人と比べることもない。
モノが少ないと、
いま持っているモノに感謝するようになる、不思議と。
これもミニマリストからの言葉です。
愛着があって捨てられない
モノを捨てるときに「もったいない」と思うのは普通ですよね。
「これ買うのにいくらかかったっけ」と、
お金に換算してしまいますよね。
「この服、1万円したよな~」と考えたとしても
その服を減らして、空いたスペースが
もしかしたら1万円以上の価値を生むかもしれないし、
モノは目に見えるから、
その分価値が分かりやすいけれど、
実はモノがないことによって
生まれる新しさの方が価値は高いかもしれないです。
着ない服ならヤフオクかメルカリで売れますからね。
ミニマリストって具体的には何?
断捨離にも似たような言葉ですが、
物が少なければいいんでしょうか?
と言われれば、
そういうわけではないようです。
「よくわからないな」
という方は下の動画をみてください。
ミニマリスト=最小限主義者というのが語源ではあります。
ですが、テレビを持っていたり、
ベッドで寝ていたりするとミニマリストじゃありません。
スーツケースに持ちモノがすべて入ればミニマリストだ!
と言う人もいますが、
そういうことでもないようです。
モノの数が単純に少なければ少ないほどいい、
多ければ悪いということではなくて、
自分にとって本当に必要なモノが分かっていて、
大事なもののために、
それ以外を減らしている人がミニマリストと言えるそうです。
たとえ大きなピアノや、車を持っていても、
他人の目線を気にして持っているのではなく、
自分が本当に大事で必要だと思っていて
持っているのであれば、
それもミニマリズムということになりますね。
自分にとっての
「最小限」を意識するのがミニマリズムということです。
溢れる情報の中から自分が必要なものに絞る。
そういったこともミニマリズム的な考えになります。
身の回りに存在するノイズを極限まで減らすと、
自分にとって本当に大切なものが見えてきます。
こうしたミニマルな思考は
ビジネスの世界でも大変有効であると
昔から言われていますので、
自分の部屋で集中できない場合は参考にしたいですね。
アウトドアの遊びで
ミニマリストなスタイルを身に付ける
アウトドアの遊びは突き詰めれば
非常にミニマルな思想に行き着くと言われています。
例えばバックパッキングの旅。
所有できる荷物の量は、
自らが背負うことができるバックパックひとつに
収まる分だけです。
なにを持って行くかではなく、
なにを持って行かないかを必然的に考えます。
収納性、軽さ、機能性など
さまざまな観点から自分にとっての
優先順位をつけて選び抜くという作業が必要です。
最小限のものしか持って行けないが、
突然の天候不良などで
足止めをくらっても2~3日は
生きていけるだけの備えも必要ですよね。
欲張ってたくさんの荷物を詰め込めば、
その重量は文字通りずっしりと両肩にのしかかり、
食い込み、旅の間じゅうあなたを苦しめることになります。
そんなシビアな選択を
遊びのなかで繰り返していくことは、
実生活やビジネスの世界においても
「果たしてもっとも必要なものはなにか?」
「問題の本質はなにか?」という、
「より少なく、しかしより良く」という
ミニマルな思考の訓練になるのです。
あらゆるものは足りないのではなくて、
多すぎる可能性があります。
そしてほとんどのものは無価値であり、
価値ある少数の本質を自分で選び抜くことが大事ですね。
言うまでもなく、
アップルの創業者スティーブ・ジョブズが偉大なのは、
あらゆる機能を盛り込むために
機器のボタンを増やしたからではなく、
極限まで減らしたからなのです。
ハイキングでもフィッシングでもキャンプでも、
まずは自らの意思で余暇を思う存分遊ぶという選択をすることが、
エッセンシャルでミニマルな
思想の第一歩になるかもしれませんね。
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