午前の仕事はバリバリこなしたのに、昼食をとったら午後からウトウトしてしまって仕事に身が入らない。
前日は残業だったから、疲れがたまって午前中からぐったりしている。
そんな時に効果的なのが仮眠です。
もちろん、たっぷり寝て疲労回復・リラックスするのが理想ですが、仕事中には無理なものです。
そこで今回は、昼の休憩時間だけでしっかりと疲労や眠気を取り去ることの出来る、正しい仮眠の方法についてお話しようと思います。
・睡眠のサイクル
人の睡眠にはサイクルがあると言われています。
脳を休めるためにはノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りに入らなければなりません。
理想としては90分のサイクルで仮眠をとるのが最も疲れが取れるのですが、昼の休憩だけでは90分を確保するのは難しいでしょう。
そこで15〜20分の仮眠というものが提唱されています。
軽いうたた寝程度でも疲労を回復し、集中力を高める効果があるという実験結果があります。
90分寝ると身体がだるさを覚えてしまう人もいますので、そういう点からも20分という仮眠がオススメです。
さらに時間がない人は1分でもかまいません。
目を閉じることで視覚情報が遮断され、脳の負担を減らして回復することが出来ます。
・仮眠の体勢
仕事中の仮眠は椅子に座って行いましょう。
背もたれに寄りかかって、身体をやや斜めにして寝るとリラックスして眠ることが出来ます。
または、机に突っ伏して寝る姿勢でも、身体が完全な睡眠状態にはならないので仮眠には最適です。
営業中の車などで仮眠を取る場合には、車のシートを倒してできるだけ水平に近づけて仮眠しましょう。
・仮眠の前の準備
ただ仮眠をとるだけよりも、準備をしておいたほうがさらに効果的です。
まず、寝る前にカフェインを取っておきます。
カフェインを取ると眠れなくなるのでは?
と思うかもしれませんが、仮眠の場合は逆です。
カフェインは飲んでから20分程度で効き始めますので、飲んでから寝ればちょうど目覚める時間にカフェインの効果が発揮されるので、スッキリと目覚めることが出来るのです。
コーヒーでもいいですし、ココアや緑茶、烏龍茶にコーラでもカフェインが含まれていますので、好きなものを飲んでから寝ましょう。
アイマスクと耳栓も使いましょう。
蛍光灯の光が降り注ぎ、周りが話をしている社内で寝ようとしてもなかなか寝付けません。
しっかり光と音を遮断して仮眠の体勢に入りましょう。
iPhoneなどのタイマーにバイブレーターを設定しておけば音が聞こえなくても起きることが出来ます。
・寝付けなくても気にしない
いざ寝ようと思ったのに、寝る体勢になってもなかなか寝付けない。
疲れがたまりすぎて逆に寝ることが出来ない。
そんな時もあります。
しかし、だからといって寝るのを諦めて起きてしまっては意味がありません。
実は眠りに入らなくても、目を閉じてボーっとするだけで仮眠をとったのと同じ効果があるのです。
眠れなくても気にせず、脳を休めてください。
・起きた後は
1分間、日光を浴びましょう。
窓際で1分、外の光を浴びることで身体は目覚めの体勢に移ります。
起きた後、ボーっとしないようにしっかり身体を目覚めさせましょう。
また、「耳たぶを引っ張る」「眼と口を大きく開いて舌を伸ばす」といったことも効果のある体操です。
周りの目が届かない場所でやってみましょう。
・まとめ
最近では積極的に仮眠をとるように推奨する会社も増えてきました。
それだけ仮眠の効果があると判断されているわけですね。
必死に頑張る姿も美しいですが、それで仕事の効率が下がってしまうのでは意味がありません。
正しい方法で仮眠をとって、午後からの仕事もバリバリこなせるように頑張ってください。
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