経理の人でなくとも、仕事で計算をすることは多いと思います。
利益率の計算から伝票処理まで、電卓を使う場面はさまざまです。
しかしこの計算を100円ショップで買って来たような簡易電卓で計算していては時間の無駄なのです。
電卓は足し算やかけ算をするだけのものではありません。
ビジネスの場で活用できる便利な機能が満載なのです。
今回は、ビジネス初心者のために電卓の選び方から、計算を省略できるボタンの使い方まで、基本中の基本をお伝えしようと思います。
・電卓の選び方
(1)大きいサイズ
できるだけ大きい物を選びましょう。
机の上でどこに行ったか分からなくなるようなサイズではすぐに使うことが出来ません。
書類のスキマに挟まっても触っただけでわかるぐらいの厚みがあると便利です。
また、大きいことで画面も見やすく、目が疲れなくなります。
(2)大きいボタン
電卓を見ないで操作するためには、押しやすいボタンが必要です。
ボタンが大きく、ボタン同士の間隔が広いものの方が押し間違いを防ぐことが出来ます。
また、ボタンの沈み方も重要です。
見ないで押しても、しっかりと押した感触がないと押したかどうかわからなくなります。
いちいち画面を確認しないですむように、店頭で試しに押してから購入を決めてください。
(3)00ボタン
ビジネスで使用するのなら【00】ボタンがあったほうが便利です。
会計処理などでは大きい数字を使うでしょうから、【0】だけでなく【00】もあると、入力速度が上がります。
特に0という数字は何度も押すことになりますので、少しでも入力頻度を下げるようにしましょう。
(4)ソーラー機能
電池切れで使えなくなるのを防ぐために、ソーラーで動くタイプを選びましょう。
殆どの電卓はソーラー対応していますので、あまり気にする必要はないと思いますが。
(5)大きな【+】ボタン
特に一番使う【+】ボタンは他のボタンよりも大きい物がオススメです。
ビジネスでは足し算を多く使うでしょうから、このボタンが大きいとそれだけで入力が楽になります。
筆者はこれを使っています。
・活用したい【→】ボタン
電卓の中に【→】あるいは【▶】ボタンがあると思います。
これは打ち間違った数字を1ケタ減らしてくれる機能のボタンです。
20000と打った後、「しまった、2000だった」と気付いたら、【→】ボタンを押してください。
1ケタ減らされて画面の数字が2000になります。
計算の途中でも【→】ボタンは有効ですので、ミスをした時に最初から打ち直すという手間を減らすことが出来ます。
・便利なGT機能
意外と知られていないのが【GT】キーの存在です。
伝票計算などをするのであれば、【GT】キーの付いているものがオススメです。
GTは計算結果を記憶して、最後にまとめて合計を出してくれるキーです。
例:
200×6=1200
↓
1500×12=18000
↓
130×9=1170
↓
【GT】
↓
20370
このように、これまでの計算の合計が出てきます。
計算結果を1回ずつメモ帳などにメモして、最後に足していたような人は今すぐ使いましょう。
計算にかける時間を大幅に短縮できます。
計算が終わったら、【CA】ボタンでメモリを全て消しておきましょう。
・原価率、消費税計算などに【%】ボタン
「20000円の商品に20%の利益を乗せたらいくらになる?」という時に便利なのが【%】ボタンです。
20000×1.2と計算するのもいいですが、それよりも【%】の方が早く計算できます。
20000+20【%】と打つだけで、自動的に20%増しの数字を計算してくれます。
これは消費税計算にも便利です。
「9800円に消費税を入れたら値段は?」と思ったら
9800+8【%】=10584
これですぐに合計金額を出すことが出来ます。
・まとめ
ビジネスに電卓は付きものです。
会社であれ、独立起業であれ、計算をしない仕事はありません。
長い付き合いになる電卓ですから、自分に合った電卓を探し、一生の友にして行きましょう。
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