ビジネスの場では革靴が基本です。
お金持ちは靴の手入れにお金をかけるといいます。
これは、服に関してはごまかすことが出来ても、靴だけはそうはいかないという意味です。
それだけ靴が汚れているとみすぼらしい印象を与えてしまいかねないのです。
ですから、出来るだけお金を投資して質の良い靴を選んでいただきたいのです。
今回のタイトルに激安、と入っていますが、これは安い靴を何度も買い換えるということではありません。
いい靴を買って、こまめに手入れをすることで長い間、いい状態を保たせることが出来るという意味です。
最終的には何度も買い直すよりも、遥かに安い価格で済ますことが出来るのです。
1 革靴の選び方
基本的に靴を選ぶ時の基準は【疲れにくい】ことです。
ほとんどの人が重さや硬さで疲れやすさ・疲れにくさが変わると思っているようですが、実は違います。
歩き疲れの原因は、靴の素材や構造で変わってきます。
疲れにくい靴を作ろうとすると、逆に重くなったりする場合もあるのです。
いい靴の選び方は以下の通りです。
(1)押してみる
良い革には自然な艶があって、押すと小さなシワができます。
逆に、悪い革はシワが不自然な感じがします。
これは表面に塗られている顔料が厚いことが原因です。
テカテカ、艶々な状態を見せるために、顔料を厚く塗ることがありますが、必要以上にテカテカしているものは避けたほうが無難です。
顔料が厚く塗られている革靴は手入れの際に色落ちする場合もありますし、通気性が悪くて蒸れやすいので注意して下さい。
(2)靴底を見る
土踏まずの前の平ら部分、そこが地面との接地面にふくらみがあるものを探します。
足を踏み込んで体重をかけるとその部分が平たくなるような構造になっているかを確認してください。
高級な靴だと、こういった構造にしてあります。
体重の負荷が1点に集中せず、バランスよく負荷がかかりますので、快適に歩くことが出来ます。
また、靴底に釘が出ているものがありますが、これは滑りの原因になりますのでチェックしておきましょう。
頭が少し出ていたりすると危険です。
(3)ベロ革・履き口
この部分の革の質を落とすことでコスト削減しているものがあります。
外面の革に添うことなくクルッと丸まってしまうと、それが原因で履きづらくなったり、ベロ部分を早く傷めてしまいます。
この部分の質の良さにも注意を向けて下さい。
踵部も、靴を履いた時に足と靴に隙間が出来てしまうような間口の緩いものは好ましくありません。
履いた時にしっかりと足首を締めるような設計のものを選んで下さい。
以上が靴を選ぶポイントとなりますが、使用目的や足の形によっても良し悪しは変わってきますので、最終的にはご自身で判断して下さい。
2 革靴の手入れ
一日履いて、帰ってきたら脱いでそのまま放置。
なんてことをしていたら靴はあっという間に劣化してしまいます。
せっかくいい靴を買ったのでしたら、できるだけ長持ちするよう毎日必ず手入れを行って下さい。
(1)ブラッシングで汚れを落とす
(2)クリーナーを塗って汚れを浮かす
(3)クリーナーと一緒に浮いた汚れを拭き取る
(4)クリームを塗って革の品質を維持する
(5)磨いて光沢を出す
(6)撥水スプレーを掛ける
(7)木製のシューツリーを入れ、通気性の良い場所で保管
革靴の手入れで重要なのは「汚れを落とす」ことと「湿気を取り除く」ことです。
その為には毎日の手入れが必要です。
1日履いた靴はかなりの水分を吸収していますから、水分を完全に取り除く為にも2日は空干ししてください。
また、雨の日に履いた革靴はかなりの水分を吸収していますので、靴の中に新聞紙を詰めておくと早く乾燥します。
3 手入れの習慣化
革靴のお手入れは基本的に毎日行います。
革は手入れを怠ると酷いダメージを受けてしまいます。
最低でも汚れをしっかりと落とすことを心がけて下さい。
また、湿気を取ろうとして日光に当てたり、熱風で強制的に乾燥させようとすると、逆に革が傷んでしまいますので、通気の良い場所で自然乾燥をするだけにしましょう。
ここまで話した内容でお気づきだと思いますが、乾燥のために毎日靴を履き替えなければなりません。
一足だけでは革靴は長持ちしませんので、初期投資と考えて複数の靴を揃えて下さい。
これが最終的にコストを抑えることにつながるのです。
また、革靴にダメージが溜まってきたと感じたら、すぐにクリームなどで手入れをしましょう。
特に傷みが見えなくても1ヶ月に1度くらいは手入れをしてください。
革に栄養を与えることで長持ちします。
今回は革靴の手入れについてご紹介しました。
いい靴を購入し、手入れの道具も揃え、毎日しっかり手入れをすることで革靴は長持ちします。
質の高い靴であれば、10年は使用できます。
毎年安物の靴を買い替えて歩き疲れるよりも、はるかに安い投資と言えますね。
良い靴を履くことで、ビジネスの場でもできる人だと見てもらう事ができますので、多少の出費は覚悟してでもいい靴を履くようにしましょう。
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