今回は二日酔いの症状の中でも、「吐き気」について治し方や解消方法を解説していきます。吐き気の症状は二日酔いの中でも辛い症状の一つです。特に仕事がある日に二日酔いがあると、吐き気で仕事にも集中できないし、とにかく良いことがありません。そこで、今回紹介する吐き気の原因別の治し方・解消方法を使って、少しでも早く二日酔いの吐き気症状を楽にしましょう。
忘年会を始め、年末年始はどうしでもお酒を飲む機会が増える季節です。本当は自分で量を調節して、仕事に響かないようにするのが優秀なビジネスマンです。しかし、どうしても飲み過ぎてしまうことも多くなると思います。そんな時に、今回紹介する吐き気の原因別治し方・解消方法を使ってみてください。
脱水症状による吐き気の治し方・解消方法
二日酔いの吐き気の原因は主に2つありますが、最初に紹介するのは、脱水症状が原因の吐き気です。お酒を飲むと、アルコールの利尿作用から体の水分が失われていきます。その結果、体が脱水症状と同じような状態になり、吐き気などの体調不良を起こしてしまいます。
お酒は水分補給どころか、体の水分を失う原因になる
お酒を飲んでいると、普段の飲み物と比べものにならない量を飲むことができますよね。しかし、いくらお酒を飲んだところで水分を補給していることにはなりません。逆に飲めば飲むほど利尿作用が働き、体の水分が失われていきます。つまり、お酒を飲んだ場合には、それと同じくらい水分補給をしっかりしておかないと体の水分が不足してしまうのです。
その結果起こる脱水症状は私たちの体にあらゆる不調をきたすことになります。これが二日酔いの原因の一つであり、吐き気の原因の一つなのです。体の6割、7割が水分でできている私たち人間にとって、体内の水分が不足する脱水症状は危険な状態なのです。
脱水症状が原因ならとにかく水分補給をすること
脱水症状が原因の吐き気なら、とにかく水分補給をしっかりすることで治すことができます。その際には、単なる水ではなく、塩分が含まれていて、浸透圧が調整されている清涼飲料水を飲むようにしましょう。いわゆるスポーツドリンクや経口補水液と言われる飲み物です。少しでも早く体内に水分を吸収させてあげるのが重要になります。
アセトアルデヒドが原因で起こる吐き気の治し方・解消方法
次に紹介するのが、アセトアルデヒドという有害物質が原因で起こる吐き気の治し方・解消方法です。アセトアルデヒドとは、体がアルコールを分解する過程で出てくる有害物質のことです。このアセトアルデヒドも二日酔いの原因の一つで、吐き気をはじめとした症状を引き起こします。
アルコールを飲み過ぎると肝臓がアセトアルデヒドを処理しきれない
アセトアルデヒドは肝臓によって無害な物質に変えられるのですが、アルコールの摂取量が多いと肝臓がアセトアルデヒドを処理しきれずに、体内に残ってしまいます。本来はアルコールからアセトアルデヒドに変化したあと、体外に排出するために肝臓が無害な物質に分解します。しかし、肝臓にも処理能力の限界があります。体に入ってくるアルコールの量が多ければ処理が間に合いません。そうなると、体の中にアセトアルデヒドが残留することになります。
そして、有害な物質であるアセトアルデヒドが体に残ることで、吐き気をはじめ、二日酔いの症状が出てきてしまうのです。アセトアルデヒドは体にとってはようするに毒ですので、不調が出るのは当たり前ということです。
アセトアルデヒドによる吐き気なら、とにかく体外に排出する
アセトアルデヒドが残ることによる吐き気なら、とにかく早く分解して体外に排出されるようにしましょう。まずは肝臓がアセトアルデヒドを分解するために使う果糖や水分を補給することです。ウコンやしじみなど、一般的に肝臓に良いとされる食品を食べるのもいいでしょう。そして、無害かされたアセトアルデヒドを排出するためには、とにかくトイレに行く回数を増やす必要があります。多めに水分補給をすることで、尿を出すようにしましょう。この場合、利尿作用があるカフェインを同時に摂ることで、排出のスピードを早めることができます。
まとめ:共通することは水分補給を怠らないこと
今回紹介した2つの原因ですが、共通してできる対策が「水分補給」です。実際に、二日酔いを早く治す方法として、水分補給は有効とされています。まずは水分補給をしてみて、それで症状が軽くなった場合には「脱水症状」が原因だったということになります。それ以外の場合、体の中にアセトアルデヒドが残ってしまっている可能性が高いです。肝臓に良いと言われる物を摂取するなど、肝臓をいたわってあげましょう。
また、吐き気の症状が出たときに一番やってはいけないのが「我慢する」ことです。吐き気は私たち人間の生命維持に関わる防衛反応です。体が拒否しているものを体外になんとか出そうとしているのです。つまり、吐き気がある場合は基本的には我慢をしてはいけません。喉に指を入れるなど、無理やり嘔吐する必要はありませんが、自然と吐きそうになった場合には我慢せずに体の反応に任せましょう。
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