ビジネスマンになると、学生時代と比べて目上の人との付き合いも増えてきますので、
より正しい敬語を使うように注意しなければなりませんが、
わかったつもりで実は間違った使い方をしているビジネスマンも少なくありません。
せっかく敬語を使ったつもりになっていても、
間違った使い方をすると逆に失礼にあたる場合もありますし、
その間違った敬語を使うことで相手に入らず知らずのうちに不快感を与え、
信用してもらえなくなってはビジネスも成功しなくなります。
正しい敬語を使うことは、ビジネスにおいてメリットになることがあって、
デメリットになることがないものです。
間違いやすくて注意が必要な、ビジネス敬語のフレーズをまとめましたので、
間違った敬語を使って恥ずかしい思いをすることがないよう、
敬語の正しい使い方を勉強し直してみてはいかがでしょうか。
間違えやすいビジネス敬語のフレーズ13選!
間違って使っている人の多いフレーズですので、
自分の敬語の使い方に絶対の自信を持っているという人も、
使っている敬語が本当に正しいのかを一度チェックしておきましょう。
■ ご苦労様です
この言葉はそもそも、目上の人から目下の人に対して用いる言葉で、
ビジネスでは上司から部下にかける言葉ですね。
「お疲れ様です」が正解です。
また、「お世話様です」という言葉も
目上の人に対して用いるべき言葉ではありませんので注意しましょう。
正しくは、「お世話になっております」です。
■ 了解しました
了解とは本来、目上の人が目下の人に対して許可を与えるという意味合いがあり、
この言葉も目上の人から目下の人に対して用いられる言葉です。
同僚同士や部下であれば問題ありませんが、
「了解しました」というとフランクに受け取られますので
目上の人に対しての正しい使い方は
「かしこまりました」「承知いたしました」という言葉です。
■ ご一緒します
一緒という言葉は、相手と同列に並ぶという対等な関係を表すものですので、
自分と同等以下の人に対して用いる言葉です。
頭に「ご」を付けたからといって敬語になるわけではありません。
「お供します」や「お供させてください」が正解です。
■ 頂く・頂戴する
受付の窓口や電話対応で使われていることが多いですが、
名前や電話番号、住所などの情報はもらうものではありません。
頂く・頂戴するという言葉は、物をもらう時の尊敬語としては間違っていませんので、
名刺をもらう時などは、「お名刺を頂戴できますか」となりますが、
情報は聞くものですので「○○を伺ってもよろしいでしょうか」
という言葉が正解です。
■ とんでもございません
これもよく使われている間違った敬語ですが、
「とんでもない」という言葉は「情けない」と同じで一つの言葉です。
ですので、「とんでもない」の「ない」の部分だけを
「ございません」に置きかえると存在しない言葉になります。
「とんでもないことです」という言葉を用いるのが正解です。
■ 大変参考になります
参考になるという言葉は、他人が行なったことや意見を
自分の考えの足しにするという意味です。
ですので、目上の人からの話を「参考になる」と答えると、
「あなたの話はその程度ですね」という意味合いで受け取られます。
目上の人を褒めるということはなるべく避けた方がいいかとは思いますが、
どうしても伝える場合は「大変勉強になります」と伝えることが正解です。
■ おっしゃられる
「おっしゃられる」という言葉は、「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に
「られる」と言う接尾語の尊敬語がくっついていて二重敬語になっていますので、
正しくありません。
「おっしゃる」や「言われる」これだけで正解です。
他にも「お読みになられる」「ご覧になられる」「お越しになられる」
という言葉はよく使われますが、全て二重敬語で間違っています。
正しいように感じてしまう二重敬語に、気をつけてください。
■ 本日は休みをいただいております
頂くというのは尊敬語ですが、
社外の人から休みをもらっているわけではありませんので、
「本日は休みを取っております」と用いるのが正解です。
■ 申し上げておきます
社外の人に対して、自分の上司に伝えておくということを表現するときは
「申し伝えておきます」が正解です。
「申し上げときます」だと、社外の人に対して
自社の人間を持ち上げる表現となっています。
同じように、上司の不在を伝えるときには、
「席を外されています」ではなく「席を外しております」が正解です。
■ ○○になります
「応接室はこちらになります」「お会計は○○円になります」
様々な場面でよく聞く言葉ですが、間違いです。
「○○になる」という言葉は、物が別の物に変化することを表す言い方で、
敬語ではありません。
「ございます」という言葉が正解ですが、
「なります」という間違った使い方が浸透していますので注意してください。
■ ○○させて頂く
こちらもよく聞く言葉ですが、「○○させて頂く」という言葉は、
相手に許可を求める際や、自分が相手に良い影響を与える際に使う言葉です。
「○○させて頂いてもよろしいでしょうか」
「お手伝いさせて頂きました」などは間違いではありませんが、
相手が頼んだ訳ではない場面で使うと、失礼な印象を与えかねません。
正しくは「しております」です。
「お休みさせて頂きます」は「お休みを頂きます」。
「返却させて頂きます」は「返却致します」が正解です。
■ よろしかったでしょうか
これもよく間違って使われていますが、
目の前の相手に対して、その場の出来事を過去形にする必要はありません。
「これでよろしいでしょうか」と聞くのが、正しい表現です。
お礼の言い方も同様で、その場のお礼は「ありがとうございます」、
過去のできごとに対しては「ありがとうございました」が正解です。
■ 我が社は・・・
我が社という言葉は、社長が社員に対して
自分の会社のことを言うときに使われる言葉です。
社外の人に対しては「我が社」ではなく「弊社」が正解です。
また、相手の会社を指す言い方には
「御社」と「貴社」という二つの表し方がありますが、
「御社」という言葉は話しているときに使われ、
「貴社」という言葉は書面上で使われる表現です。
間違えやすいビジネス敬語 まとめ
ここまで見てきて、「間違えて使ってたかも、、、」
という言葉はありませんでしたか?
正しい敬語だと思っていたら相手に指摘されてしまった、、、
ということになったら恥ずかしい思いをしますし、
何よりビジネスマンとして信用問題に関わります。
正しく失礼のない言葉遣いをして、仕事も人間関係も円滑にし、
ビジネスマンとして信頼される人になるためにも、
ちゃんとした正しい敬語は身につけておきましょう。
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