コピーライティングはスキルである
あなたはスキルとノウハウの違いがわかりますか?「スキル」が経験や学びを通してしか得られないけれど、磨き続けることで一生使い続けられる自分だけの能力であるのに対して、「ノウハウ」は、勉強や訓練が必要ないけど、知っていれば誰でもすぐに使えてしまうテクニックです。「職人技」なんて呼ばれる能力は、まさしくスキルになりますよね。
一人前にお寿司を握れるようになるには、大変な修行が必要だと言われていますが、それはつまり、しっかりと修行し、技術を身に付ければ、一生使い続けられる自分だけの能力ということになります。それに対し、インターネット上でよくみかける、「クリックだけで○万円」「コピペだけで稼げる」などは、ノウハウに該当します。クリックやコピペをするのに修行も訓練も要りませんので、誰でも使えますよね。誰でも使えるので、それによってお金を稼いだりすることができるのは、みんながノウハウを知らない、最初だけということになります。
私がコピーライティングを学び始めたとき、最初に教材で学んだことの中に、「コピーライティングは一生モノのスキルである」という話がありました。コピーライティングで商品を売ることができるようになるには、膨大な時間と学びを通して、スキルを磨いていくしかありません。ただし、そこで身に付けることができるのは、他人が一朝一夕で得られるノウハウとは違い、私たちが生きている限り使い続けることのできる一生モノの能力になります。
良いセールスレターを書く即効性のある方法はないのか
とは言っても、時には、「今すぐに良いセールスレターが書きたい」「目の前にあるセールスレターをすぐに魅力的にする方法が知りたい」という場合もあるはずです。セールスレターの構成や言葉の選び方などは経験を通して上達していくしか方法はありません。しかし、実はコピーライティングにもありとあらゆる細かいテクニックが存在し、それらは、コピーライターのスキルに関係なく使うことができます。
もちろん、そのようなテクニックだけで良いセールスレターが完成することはありませんが、即効性がありますので、今すぐにレターの質を底上げしたいという場合には、非常に有効になります。今回は、そんな即効性のあるコピーライティングのテクニックを5つ、紹介していきます。
スキル不要で今すぐ使える小技テクニック5選
それでは、スキルに関係なく使うことのできるコピーライティングのテクニックを5つ、紹介します。売る商品や作るセールスレターによって、向き不向きもあると思いますので、自分の作るレターに合わせてテクニックを使っていきましょう。
レター冒頭で商品リスクをあえて提示する
商品を売るためには、セールスレターの冒頭でベネフィットを提示することが一般的です。ベネフィットとは、お客さんが商品を買うことによって、どのような得があるのか、どのような未来が手に入るのか、ということです。そこで、あえて、商品を買うことによるリスクを提示します。「この商品は、明日には使い物にならなくなる危険性があります」「この商品を使うことは、あなたの人生において、大きなリスクを伴います」セールスレターを読んでいて、商品の良い部分を売り込まれると思っていたところに、いきなり商品のネガティブな部分を提示されるので、「え?リスクって何?」と考え、レターの続きを読ませることができるのです。
ボレット(箇条書き)を使う
セールスレターの中には、必ず「ボレット」を含めましょう。ボレットとは、「箇条書き」のことです。
- この商品によって、あなたの○○という悩みを解決することができます
- あなたはこの商品を使うために、何も準備をする必要はありません
- 全額返金保証がありますので、一切のリスクなく手に入れることができます
このように、商品のベネフィットやお客さんがなぜ商品を買わなくてはいけないかを箇条書きにしてセールスレターに載せます。
私たち人間は、リストや箇条書きを好みます。文章と違って、視覚的にも見やすいですし、細かく意味毎に区切られていますので、わかりやすいですよね。長い文章が続いたら、その合間にボレットを挿入することによって、お客さんの目を引き、レターを読んで貰うことができます。
急にネガティブ情報を使って読み手を引き込む
セールスレターで商品のベネフィットなど、読み手に対して良い情報、ポジティブな情報が続いたら、唐突に商品に対してのネガティブな情報をいれることも有効なテクニックです。ずっと「この商品であなたの未来が変わりますよ」「今すぐ買って、未来を変えてくださいね」ということを言っていたのに、急に、「この商品は欠陥品です」「あなたはこの商品を買うことはできません」なんて大きな文字で書かれていたら、気になって続きを読んじゃいますよね。最初のテクニックと同様に、ネガティブな情報を使うことは、お客さんの目を引くテクニックとして有効です。
流行語など読み手が普段見聞きする言葉を意識して使う
セールスレターで使う言葉・単語は、読み手になるお客さんが普段から見聞きする言葉を意識して使いましょう。流行語に選ばれるような言葉や、はやりの映画での台詞、有名になった発言など、それらをもじってレターに書くことで、お客さんが読みやすいレターを作ることができます。
逆に、専門書や論文に出てくるような、難しい専門用語や横文字は使わないようにしましょう。そのような言葉がレター内にあると、読み飛ばされてしまう原因になってしまいます。あくまで日常の会話で使う言葉でレターを作ります。漢字についても、常用漢字としてはあまり使わない漢字や、常用漢字でも読みにくい漢字の場合は、ひらがなで書くようにしましょう。
セールスレターの語り手となる人物のキャラを意識する
最後のテクニックです。セールスレターの口調や、文章の構造などは、セールスレターの語り手(商品の販売者)のキャラを意識して作っていきましょう。あなた自身の商品のセールスレターなら、普段メルマガやブログで使っている口調を使ったり、なるべく話し言葉で書くようにすれば問題ありません。
クライアントから依頼されたセールスレターの場合は、そのクライアントの話し方や、メルマガやブログを運営している場合は、それも含めて、チェックしておきます。そして、その人の一人称や言葉遣い、文章の構成(いきなり結論から入る、最後のまとめは砕けた感じでフレンドリーに書いてる、など)をセールスレターの中でしっかりと真似をします。こうすることによって、セールスレターを受け取ったお客さんは、違和感なく、普段の情報発信と同じようにその人のレターを読み進めてもらうことができます
さいごに
以上、コピーライティングですぐに使える5つのテクニックでした。これらを使うことで、今取り組んでいるプロジェクトも、これまでに書いたレターについても、一段上の仕上がりにすることができるようになります。自分の作っているレターに取り入れられるテクニックは積極的に取り入れていきましょう。
ただし、コピーライティングを一生の仕事にしていきたいなら、スキルを磨いていくことも忘れてはいけません。テクニックに頼るだけではその場では良いレターを書けても、成長にはつながりません。しっかりと普段の勉強も行い、スキルを磨いていきましょう。
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