「能力は変わらないのにアイツは出世していく」
会社で働いていると
3年、4年、5年と経つにつれて
出世していく人と落ちぶれていく人に分かれていきます。
しかも、能力自体には
ほとんど変わりがなかったはずなのに、
成長する人はどんどん成長していきます。
「入社したときは、
むしろ俺の方が能力高かったのになー」
なんてときもあると思います。
実は同じ課題を見たときから
結果を出せるか出せないかの
最初の分かれ道があります。
まだやってないのに差がついているという事です。
今回は『自己効力感』を解説して
じゃんじゃん課題に取り組んで
成功しやすい体質に変わる秘訣を書いていきます。
自己効力感ってなに?
ある課題を与えられた時に、
自分にはそれができると実感できる能力が
『自己効力感』です。
これが、あるかないかで結果が大きく変わってきます。
人が何か行動を起こそうとするときは、
無意識に「うまくできそうか?」「良い結果が出そうか?」
とっさに判断します。
そこで、「自分ならできるだろう」と思えれば
行動を起こしますが、
「多分できないな」と感じれば
なかなか行動には移せません。
本当はやれば出来ることを
諦めていてはライバルと差がついてくるのは
目に見えていますよね。
「なんでもやれってこと?」
と思われるかもしれませんが、
これは単純にコントロール出来ないんです。
「今日はこの仕事からやろう」とか
「この件はあの人に聞いてみよう」などなど
1日の中で数え切れない程の行動を起こしていて
しかも無意識に判断してしまっているんです。
成長しにくい人は行動しない習慣が
無意識に身についているので
コントロールできないということです。
あなたは自己効力感が高い?
自己効力感が高い人と低い人の特徴
自己効力感が低いと、
「自分はきっとうまくできない」
「どうせまたダメだ」と考えているので、
やる気が起きずに行動を起こす気力が湧いてきません。
また、そうした気持ちで臨むと
やっぱり結果もその通りになってしまいがちです。
逆に、自己効力感の高い人は、
「できそうだ!」「自分ならできるだろ!」と
考えているので活動的で、
ポジティブな気持ちで行動するので
結果も良くなる確率が高まります。
成功すれば、また自己効力感が高まるので、
さらにやる気が出てくるといった
正のスパイラルも発生しやすくなります。
たとえ失敗しても
「この部分は勉強になったな」
「ここは出来たな」
「次はもっと上手くいくぞ」
とプラスの面も見ることが出来ます。
自己効力感→モチベーション→行動→結果
の流れがあるので、
単純に「これをやれ!」「あれをやれ!」と
言われてもモチベーションが低いままになってしまいます。
だから、行動のキッカケとなる
『自己効力感』を高める必要があるんです。
自己効力感の低い人は
「私はダメで人に嫌われる」
「私は勉強も仕事もできない」
「私はどうせまた失敗する」
と会話の中で出てくる傾向があります。
逆に高い人は、
「最近イケてるだよね」
「私は勉強も仕事も両立してるよ」
「大体、何をやってもうまくできるね」
と自信がある人です。
ここで大事なことは、
自己効力感については
それが事実かどうかは関係がないということです。
つまり、実際に
「勉強や仕事ができるかどうか」や
「イケてるか、モテてるか」は関係なくて、
そう思い込んでいるかどうかということです。
思い込みの力は絶大なんです。
本当はモテないのに
「これはモテる!イケてる!」と思い込んでるなんて
「ただの勘違い野郎じゃないか!」と
思うかもしれませんが、
行動のキッカケに根拠なんて要りません。
自分がモテたいなら
「自分はモテる要素がある」と思ってないと
街で女性に話しかけたり、
デートすることはビクビクして出来ません。
実際に「なんでこいつが、こんな美女と歩いてるんだ?」
って思うときはありませんか?
つまり、そういうことなんです。
ちゃんと行動できるから
失敗したとしても経験を積めるので
どんどん成長していきますが、
本当はできるのにチャレンジしなければ
経験すら積むことが出来ません。
そうなれば、最初は能力が低くても
経験から反省して修正できる人は
成長することを止められません。
本当の勘違いは行動して思ったような結果が出なかった時に
何も改善させないような人です。
最初は大いなる勘違いをして、
そこから修正すれば、良いんです。
自己効力感の高め方
自己効力感は、
その行動を実際に行うか、
どのくらい継続させるか、
そして困難に直面したときにどのくらい耐えられるか、
ということを決定づけます。
この『自己効力感』を高められたら、
結果を出せるということですね。
自己効力感を高める方法として、
1:【遂行行動の達成】 実際に行動して、成功体験を持つこと
2:【代理的体験】 他人の行動を観察すること
3:【言語的説得】 自己強化や他者からの説得的な暗示
4:【情動的喚起】 生理的な反応の変化を体験してみること
以上の4つがあります。
この中で1番の遂行行動の達成は、
いわゆる成功体験を積むことです。
成功体験をたくさん積むことは、
自信につながります。
これは最も分かりやすい所ですね。
難しい目標だけを掲げていては
成功体験がしにくいので、
最初は壮大な目標を掲げたとしても
スモールステップで乗り越えていきましょう。
どういう事かというと、
「宇宙の開発に貢献したい」という大きな目標があるなら、
小さい目標に分けていきます。
たとえば、
宇宙に関する本を読む、
宇宙の開発はどのようなものがあるか調べる、
といったように、すぐにできそうな目標も準備しておきます。
そうすることで、
小さな成功体験を積むことが出来ますよね。
たとえ、「やっぱり、この目標は違うのかな」と
思ったとしても、その都度、修正すれば良いことです。
ほとんどの人は完璧主義になってしまって
身動きがとれなくなっているので、
とにかく動いて自己効力感を高めていきましょう。
最初に頭に浮かんだ大きな目標は
実はテレビなどのメディアに影響されていることが多く、
実際に行動に移してみて
自分が本当にやりたいことなのか分かるものです。
そうやって行動していけば
本当に自分がやりたいことも見つかるはずです。
2番の代理的体験は、
自分の仲間や同僚、
友人が自分がやろうとしていることに
チャレンジして成功しているのを見ると
「自分にもできるかも!」と思うことで、
自己効力感が高まるという意味です。
あいつにできるなら自分にだってできる!
という感覚は少なからず誰だって
感じたことあるのではないかと思います。
成功体験をしている人と仲良くなったり、
身近にそういう人がいれば
自分にも良い影響が出てくると言えますね。
いつも同じ人と接していて
「これができなかった」
「やっぱりダメだ」
という会話ばかりしていては
自己効力感は低下していきます。
自分の居心地の良い人も大切ですが、
成長したいのであれば
自分の理想の人を見つけましょう。
そして、なるべく理想の人と一緒に過ごすことで
「よーし、自分にもできるぞ」
と前向きの発言に変わってくるはずです。
3番の言語的説得は
他者から評価されたり褒められたりすると、
自己効力感が高まるという意味です。
特に信頼できる人や、専門家や、
上司などから評価されるとより効果が大きいですね。
2番目で説明したことと似ていますが、
理想の人たちが所属しているチームに
自分が入っていくと「あなたならできるよ」と
言ってもらいやすいです。
そのときに、最初は居心地が悪く感じると思いますが、
人は繰り返し行うことに慣れるので
慣れるまで、そのコミュニティーに入りましょう。
たとえば、大学受験するとして
1人で家で勉強するよりは
同じ目標を持った塾に通って
やる気がある人たちと混じって勉強したほうが
成果が出るのと同じです。
4番の情動的喚起は、
ドキドキしていると余計に不安になったり、
リラックスできてると成功しやすいと思えるような感覚のこと。
自分の情動を感じて理解することも、
自己効力感につながるんです。
成功できるときは、こういう感覚といったように
自分の喜怒哀楽などの感情によって
「これならできるぞー」とか
「いまはヤバそうだな」と変わってきます。
リラックスできる術を手に入れれば、
自己効力感も高まるという事ですね。
簡単にリラックスできる方法としては
呼吸法です。
興奮していたり焦っていると、
呼吸数が増えたり
息を吸っている時間が吐く時間と比べて長くなります。
リラックスしたい時は
5秒吸って、6秒止めて、7秒かけて吐くと
良いですよ。
これを習慣にすれば
気づいたら、この呼吸法をする癖がつくので
自然とリラックスしやすいです。
簡単にできるのでやってみて下さい。
自己効力感を高めて、行動、問題解決をしていってください。
ここまで読んできれている真面目なあなたなら
できるはずだと思います。
最後まで読んでいただきまして
ありがとうございました。
【追伸】
「もっと成功者気質になりたい」という方は
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⇒ なぜ成功者は毎日同じ服を着るのか?
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