頭が良い=成功…とは限らない
IQが高ければ成功するか?といえば
そんなわけでもないですよね。
今回は成功するために
最も必要な要素だと言われている
『Grit』について書いていきます。
Gritとは辞書的には、「勇気、気概、闘志」など
と書いてありましたが、
Gritの研究者アンジェラ・リー・ダックワース氏によると、
長期的なゴールを決めて、
どんな手を使っても、どんなに努力しても
『それが実現するまではあきらめない』
ということができる人のこと。
諦めるのが楽なときに、
Grit を持っている人はやりぬくことができる
ということらしいです。
つまり、「やり抜く力」や「一つのことに集中する力」のことです。
何かを習得するには10,000時間の時間投資が必要という
『1万時間の法則』というものがありますが、
長い時間努力し続け、
何かの習得やその先の成功をつかむためには、
継続力、つまり、Gritが必要なわけです。
成功の秘訣を探る4つの調査
1.「陸軍士官学校で、どの士官候補生が訓練を修了し、
どの候補生が脱落するか?」
2.「何千時間もの訓練を要する綴り字(スペリング)の競技会で、
どの子どもが勝ち残り、どの子どもが脱落するか?」
3.「問題児の多い学校に赴任した教師のうち、
どの教師が最後まで脱落せず、
どの教師が生徒の学力を向上させたか?」
4.「民間企業で、どのセールスマンが生き残り、
どのセールスマンが最も売上をあげるか?」
この4つの対象を調査・研究し、
成功を収めた人にある「共通する能力」が発見されました。
成功者がもつ共通点
それは高学歴や知能の高さではありませんでした。
外見の良さでも、身体的能力の差でもありません。
これこそが「グリット」です。
「グリット」とは、物事に対する情熱であり、
また何かの目的を達成するために
とてつもなく長い時間、
継続的に粘り強く努力することによって、
物事を最後までやり遂げる力のことです。
グリットはスタミナを必要とします。
1つの夢や目標を実現するために毎日毎日、
朝から晩まで、夢中になって頑張り続けることです。
それも1週間、1ヶ月といった短期間ではありません。
数年間ずーっとです。
頑張って、頑張って努力し続ける、
そうすることで、やがて夢や目標が
現実のものとなるのです。
グリットは短距離走ではありません。
長距離走なのです。
まずは失敗を恐れず挑戦
グリットを持った子供を育てるために
1番役立つと思われる、
「グロースマインド・セット」という考え方を引用します。
「グロースマインド・セット」というのは、
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士が
発展させた考えで、
内容としては
「知能は生まれつき固定されたものではなく、
後天性のもの、努力を重ねることによって
変えることができるものである」という考え方です。
ドゥエック博士の研究では、
子供たちに脳と知能の発達について予め学習させ、
知能は生まれつきのものではなく、
挑戦し続けること、努力することによって
いくらでも伸ばすことが可能であると教え込んだ後に
難しい問題を解かせると、
子供たちは難しい問題に対しても失敗を恐れず、
自ら進んで挑戦しようとすることが分かりました。
なぜなら、彼らは失敗することについて、
永遠に続く致命的なものではないと知っているからです。
ですからこの「グロースマインド・セット」という考え方は、
どうすればグリットを育てられるかを説明する上で、
とても素晴らしい考え方です。
石に刻まれた能力
人間の能力は石のように刻まれたように
生まれつきのものだと考えている人は、
頑張って学習しても能力は対して変わらないので
『学習』そのものには興味がありません。
したがって、自分がすでにもっている能力を
繰り返し他人や社会に誇示することで
自分を安心させなければなりません。
そして、本当は学習したことで得られるはずの
社会的名声や報酬ばかりが気になって
それが短期的に手に入る方法ばかり
目が言ってしまうのです。
では、能力は固定的ではなくて、
努力次第でいくらでも伸びると信じている人は
どうでしょうか?
こういう人は、
自分が成長するためには
絶えず学習が必要だと知っていて
学習すれば自分の能力も高くなっていくので
学習自体にも興味が出てきます。
そして、結果が自ずとついてきて
地位や名声、報酬を手にするようになります。
モチベーション上げっぱなしの目標設定
「やる気が出てこないなぁ」と
考えている場合は、
他人の夢や目標を
追いかけてしまっている危険があります。
もしくは今の自分と目標がかけ離れていると
リアリティが少ないので
まるで他人事のように感じてしまいます。
そうなってしまっては
やる気も下がります。
そうならない為にも
3つのステップで切り抜けて下さい。
ステップ1:ワクワクした共通点を見つける
今まで生きてて“ワクワク”したことや
“ドキドキ”したことを振り返ってみると
共通点が出てくるはずです。
たとえばフットサルをしている時だったり、
昆虫の図鑑を見ている時だったり、
好きな絵を書いている時だったり、
人それぞれあると思います。
フットサルが好きなのであれば
身体を動かすこと全般が好きなのか?
それ以外に観戦したり応援することも好きなのか?
昆虫の図鑑を見ていた時は
信じられないほど集中していたのであれば、
生き物全般に興味があるのか?
自然を観察することが好きなのか?
絵を書く事が好きなのであれば、
自分が何かを表現することが好きなのか?
特に人を描きたいのか?
何かを伝えたい欲求があるのか?
ワクワクしていた体験や
好きだったことの共通点を見つけると、
目標を立てるときに好きな要素を入れることが出来るので
自分の意思で『やる気スイッチ』を押すことができます。
反対にやりたくないことを目標に入れてしまうと
モチベーションが続きませんからね。
行動的になれるのは
無理やりモチベーションを上げるだけではなくて
心の奥底からフツフツと溢れてくる
エネルギーが必要です。
このエネルギーがあれば
たとえ周囲の人に「やめてくれ」と言われたとしても
あなたを止めることが出来ません。
爆発的な行動力を身に付ける為には
まず、あなた自身が
ワクワクする事が何か知る必要があります。
「うーん、最近ワクワクしてなかったから思い出せないな」
という場合は、
・あなたがつい時間を忘れてやっていること
・周囲の人によく頼まれること
・3年以上、継続してやっていること
これに当てはめることを
思い出してみてください。
それは、あなたが好きなことである可能性が高いです。
それでも出てこない場合は
あなたが絶対イヤなことや
絶対やりたくないことを思い浮かべてください。
その嫌なことの正反対が
あなたのやりたいことである可能性が高いからです。
たとえば、
このまま給料が上がらないのは嫌だ!
という場合は『収入を増やしたい』
弱々しい身体は嫌だ!
という場合は『肉体改造をしたい』
会社で後輩から舐められたくない
という場合は『能力を高めて出世したい』
という具合になります。
ステップ2:視覚化する
ステップ1であなたの好きなことが
ぼんやりとでも見えてきたら
今度は視覚化します。
この視覚化は文字にしておいても良いですし、
イメージできる写真でも良いです。
これをやる理由は、
日々生活していると、
テレビだったり会社の同僚と話していると
自分の目標から逸れた行動をとってしまうからです。
これはミラーニューロンが影響していて、
どうあがいても周囲の人の影響を受けてしまうんです。
せっかくステップ1で
やりたいことが見えてきたのに
自分の好きなことが分からなくなるくらいの
情報を頭に入れ過ぎてしまっては混乱してしまいます。
だから、ステップ1で出てきた
やりたい事を視覚化して
いつでも見れるようにしましょう。
この段階で視覚化する理由としては
あまりにも具体的な目標は
地味にみえるのでやる気が出にくいからです。
たとえば、
あなたがマッチョになって異性にモテたいなら
具体的な目標として
懸垂20回、腕立て20回、腹筋20回…
そして、食事のカロリーは…
といった感じになります。
そうなると
実際はコツコツした努力も必要ですが
「あれ、なんのために筋トレしてるんだっけ?」
「こんなに頑張る必要あるかな?」
となってしまいます。
マッチョになって異性にモテたいのであれば
あなたの周りに美女がいる画像を作って
秘密のフォルダーに入れておきましょう。
毎朝、見たり
作業する前に見れば
一気にモチベーションが上がるはずです。
もし見てもやる気が出ない場合は
あなたがやりたい事ではない可能性があります。
そういう時は
またステップ1を振り返ってみましょう。
何度かやっていると
今、自分が本当にやりたい事が何か分かってきます。
ステップ3:習慣化
最後のステップは
習慣化させることです。
ステップ2のままだと
目標が今の自分から遠すぎて
まるで他人事のように感じてしまうからです。
そうならないように、
目標達成させるための
具体的な方法と継続した行動が必要です。
ステップ1と2で出てきた目標が
5年後だとしたら、
4年後はどうなっているか?
3年後は?
と逆算してみましょう。
そうすると、
目標を達成させる1年後の自分になるためには
どんな習慣化が必要か考えます。
先程のマッチョで異性にモテる目標で言えば
筋トレや食事の内容になりますね。
今の段階で出てくる方法で問題ありません。
行動していくことで
『気づき』があるので
自分が立てた目標に近づくことであれば変更していきましょう。
逆に自分の目標から遠ざかる事は
避けるようにしてみてください。
こうすることで、
短期的には大変そうに見えていたことが
実はちょっと我慢するだけで
自分の理想に近づけると認識できます。
そうなれば、
ワクワクしながら目標に近づけますね。
「能力は固定的ではなく、成長するもの」
と思って行動してみてください。
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