こんな風に調子が出ないこと、ありませんか?
プレゼン本番直前、しっかり準備してきたはずなのに緊張しすぎて手が震える…。結局下を見ながら発表してしまい、上司から注意を受けることに…。ブログ記事を書いているけれど、いまいち集中して書けない。結局内容も中途半端な結果に終わっている…。
普段の仕事の中で、集中しなければいけない場面はありますよね。また、集中しなければならない局面でも、半ばルーティーン作業化している仕事にはどうしても集中が欠けてしまうことはあると思います。
今回は、そういった「調子が出ない、いつも最高の状態で仕事に取り組みたい」ということに関しての解決策としてアンカリング効果というものをお伝えします。
アンカリング効果とは
アンカリング効果とは、ある特定の行動や状況を記憶していて、その行動や状況に接すると、その後の判断が変わってくるという心理効果です。少し分かりにくいですかね。
例を挙げると、ある女性が昔彼氏と映画を観に行った際に映画がつまらなくて、その上で彼氏がウンチクばかり話すので雰囲気が悪くなって別れてしまったとします。これが最初の基準、アンカーになります。そうするとその女性は次に他の男性に映画に誘われたときに「ああ、もしかしてこの人もウンチクばかりのつまらない人ではないか」と無意識に過去に作り上げた基準で判断されてしまうのです。
例としてあげたのがネガティブなものでしたが、ポジティブな面でも活躍します。前にスポーツの試合の前の夜にカツ丼を食べたら、次の試合に勝てた。だから次の試合から前の夜はカツ丼を食べることにしたら、何だか勝てるような気がしてきた。といったような感じです。
こんな人もアンカリング効果を使っている
実はアンカリング効果を使っている有名人はわりと多く、スポーツ選手にもいます。つい先日、偉大な記録を出したイチロー選手もその一人ですね。イチロー選手がバッターボックスに向かうとき、決まった足で歩き始めているそうです。また、これは有名ですが、裾を寄せてバットを前に突き出すといった行動も同じアンカリング効果を活用した行動です。
自分のメンタルが調子の良いときの行動を決めて、この行動をするとやる気が上がって集中するという自分の中での公式のようなものを持っているのですね。アンカリング効果を意識的に活用するということです。
アンカリング効果を使う方法
それでは、実際アンカリング効果を活用する方法をお伝えします。と言っても、方法はごく単純です。
少し大げさな例で説明すると、仕事前にパソコンと向き合ってお辞儀する。それからすぐに仕事に取り掛かってトコトン集中すると決めて取り組んでみる。実践できたら次回からも同じ行動を取って仕事を開始してみるといった感じです。成功のための儀式のような感じですね。
具体的な行動は何でもいいです。手を叩いてみるとか、やる気の出る名言をつぶやいてみるとか、机の上をウェットティッシュで拭いてみる等考えだしたら何通りでも儀式が存在します。ですので、自分の気に入った行動を決めてすぐに実践してみましょう。
アンカリング効果を試して実感してみよう
アンカリング効果の実践方法、理解しましたか?もし理解できて、興味を持っていただけたのであれば、今スグに実践してみてください。
というのも、早く実践してとりあえず1歩目を踏むことが習慣化につながるからです。とりあえず形だけでいいので、アンカリング効果を意識して仕事に取り組んでみてください。きっとこれからアンカリング効果を活かして、調子よく仕事に取り組むことができると思います。
プレゼンで緊張する人はプレゼンの前に、仕事に集中できない人は仕事に取り組む前に何か行動を取り入れてみましょう。
この記事へのコメントはありません。