仕事が忙しかったり、自分のスキルが足りない場合、どうしても睡眠時間を削ることになってしまいますよね。ですが、睡眠不足をそのまま放置していては、日中のパフォーマンスに影響が出ますし、健康にも良い影響がありません。今回は、睡眠時間を削って仕事をしなければならないビジネスマンのための睡眠不足を解消する5つの習慣を紹介します。
最後の最後に削れるのは睡眠時間のみ
私たち人間に与えられている時間は1日24時間で、これは誰にとっても平等ですよね。25時間や26時間に増やすことは出来ませんので、仕事が終わらないなど、時間が足りないという場合には、1日の中で他のことに使っている時間を削るしかありません。遊んでいる時間や、ダラダラと休憩している時間を、まずは削ってみて、それでも時間が足りないという場合に削ることができるのは、最後には睡眠時間だけになりますよね。
睡眠不足の悪影響
しかし、睡眠不足が続く場合、私たち人間は、数多くの悪影響を受けると言われています。たとえば、ワシントン州立大学の研究によれば、毎日6時間以下の睡眠を2週間続けた場合、2日間徹夜した人と同じレベルまで認識レベルが下がるという結果が出たようです。2日間の徹夜と同じレベルまで下がるというのは非常に恐ろしいですよね。私は1日くらいなら徹夜をしたことがありますが、やはり、しっかりと睡眠をとれた日に比べれば、頭の働きがかなり鈍くなったのを覚えています。
また、睡眠不足によって、健康面への悪影響もありますよね。睡眠不足が続けば、単純に免疫が弱くなってしまいますので、風邪を引きやすくなったり、その他の感染性の病気へもかかりやすくなってしまいます。他にも、頭痛やめまいの原因になるなど、健康面に対しても多くの悪影響を及ぼす心配があります。
睡眠不足を解消するための5つの習慣
そこで今回は、短時間の睡眠が続いてしまった場合でも、睡眠不足を解消し、しっかりと仕事に打ち込めるようにするために取り入れるべき5つの習慣を紹介します。本当は7時間以上の睡眠を毎日とることが理想と言われていますが、多くの日本人にとって、それは現実的ではありません。ですので、睡眠時間が6時間を下回る日が続いてしまう場合には、この5つの習慣を取り入れて、睡眠不足を解消していきましょう。
日光を浴びる
まず、朝起きたら日光を浴びるようにしましょう。私たち人間が日光を浴びると、睡眠を誘う「メラトニン」という物質が減少し、目を覚ますことができます。それと同時に、「セロトニン」というホルモンが分泌され、こちらのホルモンは交感神経を刺激して、覚醒作用がある他に、精神のバランスも整えてくれます。睡眠不足が続いていると思った場合には、必ず日中の間に少しの時間でもいいので日光を浴びるようにしましょう。
仮眠をする
次に、仮眠をとる習慣です。世の中には、「ショートスリーパー」と呼ばれる、3時間や4時間程度の睡眠でも元気に過ごせるタイプの人たちがいます。彼らの特徴に、「仮眠」を取っているということがあります。たとえば、歴史上でも有名なナポレオンは1日3時間程度しか眠らないショートスリーパーだったと言われていますが、彼は移動中などに数分の仮眠をこまめにしていたとも言われています。
日本では昔から昼寝を悪とする習慣がありますが最近では昼寝や仮眠の効果が見直されて、昼寝のための「シエスタ」という長いお昼休みを導入する企業も出てきています。もし、日中、どうしようもない眠気を感じてしまった場合には、20分程度の仮眠をとってみましょう。日中の仮眠は夜の睡眠の3倍の疲労回復の効果があるとも言われています。ただし、眠りすぎてしまっては意味がありませんので、必ず20分、長くても30分で切り上げるようにしましょう。
日中カフェインを摂取する
最も簡単に、素早く眠気を解消する方法が、カフェインを摂取することです。カフェインと言えば、有名なのがコーヒーですよね。少し前まではコーヒーを飲み過ぎるのは体に良くない影響を与えると言われていましたが、現在では毎日5杯くらいまではかえって健康にいいと言われています。カフェインを摂取しても効き目が出るまでに30分程度の時間がかかってしまうと言われていますので、先ほどの仮眠の前にコーヒーなどを飲んでおくと、仮眠とカフェイン2つの効果でスッキリと目覚めることができるはずです。
眠る前に食べ過ぎない
短時間の睡眠でも熟睡するには、眠る直前に食べ物を食べ過ぎないようにすると効果があります。睡眠の直前に満腹になるまでの大量の食事をしてしまうと、睡眠中に体内の血液が消化の活動に使われるため、脳や筋肉などに行き渡らず、疲れが十分に取れなくなってしまいます。忙しい場合、食事をするタイミングが眠る前になってしまうことが多いですが、その場合は、満腹になるまで食べ過ぎず、軽い食事で済ませるようにしましょう。
眠れなくても気にしない
最後に、これは精神論のようにもなってしまうのですが、短時間しか眠れなかったとしても、気にしすぎないことです。「2時間しか眠れなかった」「3時間しか眠れなかった」そんな風に考えてしまうと、かえって気に病んでしまい、精神的に悪影響になってしまいます。そんなことを考えるよりも、日光を浴びたり、仮眠をとることで睡眠不足を解消することを考えましょう。
まとめ
このように、睡眠不足を解消するための手段は数多くあります。もし、あなたが多忙で、短時間しか眠れない日が続いて、睡眠不足になってしまう場合には、今回の5つの習慣を取り入れて、睡眠不足を解消してください。
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